4日目 2002年6月1日(土)
実質最終日の今日、予定が盛り沢山である。まずはアメリカ自然史博物館から。地下鉄に乗り34丁目駅から81丁目駅へ。向かったはずなのに、あれ?電車止まんない・・・。降ろしてー!!
やっと止まったかと思ったら、125丁目ぇ!?ハーレムまで来ちゃったのぉ!?なんで急行なの、コレ?各駅でしょ?案内板を見ると、なんと土日だけはホームが一緒!慌てて反対車線で引き返す。
ところがっ!!116、103、96、72・・・、72ぃ??
げっ!また止まんない・・・。今度も急行で81丁目をすっ飛ばしてくれた。やっと止まったのは57丁目。なにやってんだか。
今度こそ各駅に乗りやっと81丁目に着いた(汗)ふー、朝から1時間近く無駄な行動をしてしまった。
自然史博物館の目の前のセントラル・パーク沿いを南に下ること10分。高級アパートが立ち並ぶその一角に・・・、見つけました。 これが、かのビートルズのジョン・レノンとオノ・ヨーコが住んでいたダコタ・ハウス。このアパートの玄関を出たところで彼がファンに射殺された事件は有名ですね。高級アパートだけに玄関には2人の守衛さんがニラミをきかせて立っていました。
そのダコタアパートと道を一本隔ててすぐ、セントラル・パークの一角に、ジョン・レノンの曲「イマジン」の歌碑そして、いわゆる「ストロベリー・フィールズ」があります。
オノ・ヨーコがアパートの自分の部屋から見える部分を買い取って作った永遠の場所なのだそうです。
テロ直後、「イマジン」はラジオで放送禁止とまで言われる状況でしたが、私がグラウンド・ゼロのチケット売り場から現場へ向かう途中、昼食で立ち寄ったレストランのウェイターさんが、店内に偶然流れてたイマジンを大声で唄いながら厨房に消えてく姿を見ました。なんか、テロ以前の日常が戻ってきたみたいな感じで、ホッとしたんだ。
人々の憩いの場「ストロベリー・フィールズ」、FOREVER・・・
海水浴場ではありませんっっ! そう、セントラルパークです。マンハッタンの総面積の5パーセント341万uを占めています。
お天気のいい日にはこうしてたくさんの人が日光浴をしにやってくるのだそうです。都会のど真中へ・・・。いいな〜っ!
水着を着てりゃまだ良い方で、平気でブラジャー一枚になってみんな寝っころがってましたよ。開放感一杯の都会のオアシス。
どれっ、私もひとつ・・・。イマイチ様になっていないところが、ニューヨーカーにはなりきれない旅人の悲しさだろうか…。(けっして銃で撃たれた訳ではありません。あしからず)
この時期、夜になると毎晩野外コンサートが行われるのが恒例で、ニューヨーカー達は夕暮れになるとワインやサンドイッチを片手に集ってくるんだって!
散歩する私の横をローラーブレードを履いたおじいちゃん達(!)が何人も颯爽と駆け抜ける。そのカッコイイこと!ここでは誰もお年寄り扱いなんてしていません。誰もが自分のやりたい事をやっているだけ。
「N.Yで一番居心地の良かった場所は?」と聞かれたら、私は迷わず「セントラルパーク!!」と答えるでしょう。その広さに負けず懐の深さを垣間見た思いです。
さて、次の予定まで時間が余ってしまったので、昨日の雪辱をはらしにっ!イエローキャブ(地下鉄じゃなくて・・・)に乗り、 目指した場所は・・・、
やっぱBLUE NOTE.(ブルーノート)!jazzを愛する人たちの、まさに聖地みたいな場所です。
旅行中、路上演奏をしているパフォーマーの人が鳴らしてる音は、やっぱNYだからかな、みんな「jazzy」なんだな〜。
でもね、SOHOでのショッピングの帰りに寄ってみたのですが、まだまだジャズには時間が早過ぎて、準備中でした・・・。
そのブルーノートのすぐ横の空き地で、バスケットボールのゲームが行われていました。拡声器で実況するアナウンサー役もちゃんといてスンゴイ迫力っ!うーん、これぞバスケっ!&ダンクっ!私とは比較にならない巨体が、コートをフレキシブルに駆け抜け宙を舞う・・・。まさにCMにでも出てきそうな光景。
彼らが真剣なのも当然です。なんと、このコートからNBAの選手が何人も輩出されているのだそうなんです!!
「NY支店にも果たして『つゆだく』は有るのでしょうか?」 「ニュース朝いち430」を担当していたときに思わず番組で素朴な疑問を口走ってしまったときは、まさか自分がホントに調べに来る事になるとは・・・。
ということでやって来ました、「吉野家NY支店」!
ブロードウェイの劇場が立ち並ぶ42丁目に記念すべき第1号店を構えます。通りのアーケードが改修工事のため看板がよく見えないのが残念ですが、私が見ている間にもどんどんお客さんが入っていきます。
「YOSHINOYA」店内はこんな感じ。カウンター式じゃないところがやっぱり違うかな?
店員も客も外国人ばっかり!!当たり前か!?日本人が全然いないよ〜。
さあ、取材開始!
まずは「レギュラー、プリーズ」っと言い、「並」を注文。値段は$3.88(税込み)。日本円で500円というところ。世界一値高いヨシギュウだっ。そして、「つゆだく」を頼もうとした瞬間。あれ?なんて言えばいいんだ?
私 「ええっと、『つゆだく』」。
店員「What?」
私 「は、発音が悪いのかな?、『トゥユダァクゥ』、Do You Know?」
店員「・・・」
私 「だから、そのぉ、スープ・・・、FULL・・・」
店員 「OH!ミソスープ?」
私 「NO,NO,う〜ん、スープ、ちゃぷちゃぷ、ちゃぷちゃぷ♪(ジェスチャーで)」
店員 「OK。」 本当かっ!?
ドキドキしながら待つ私に渡されたのは、二つのカップ。 一つは牛丼。そしてもう一つは、あっ、「つゆ」だぁっ!!
あっぱれ!NY支店!(私の英語(?)を理解するなんて!)
見事つゆだくは存在したーっ!!
さて、世界で一番高価なヨシギュウのお味は・・・?
ふむふむ。変わらん!
NY滞在最後の夜。私たちは興奮が冷めやらず、タイムズ・スクエアからHOTELまで、ずうっとずうっと思い出を語りながら歩き続けた。