「あんたは将来テレビに出るよ」という占い師の言葉を信じ、大学4年生の時、憧れていたアナウンサーの試験を受ける。志望動機は「アナウンサーになったら尾崎 豊に会えるかもしれないから…」。

こんな私を拾ってくれたのは 名古屋のCBC中部日本放送 。1992年4月、新人アナウンサーとして名古屋で暮らし始めた私は、「いつか尾崎豊 が来てくれるだろう。その時は…」と邪悪な妄想で頭を一杯にしていた。その数日後の悲劇など、思いもよらない出来事だったのだ・・・。

出だしから計画の狂った私のアナウンサー生命は、やはりその後も道をハズレっぱなし。報道アナを目指すも声とルックスが災いしてか、来るのはバラエティーの番組ばかり。それなら、「名古屋じゃ親兄弟も見てないし」と生まれ変わったつもりでなりたい自分になってみた。以後4年間は思うがままの日々。

1996年4月、たくさんの思い出と始末書と共に、故郷東京へ帰る。フリーアナウンサーとして東京で初めての仕事は、なんとニュースキャスターであった！しかも20年も続いている超硬派な番組「はーい 朝刊」、読売新聞の紙面をテレビで紹介する全国ネットの番組なのだ。（ちゃんとオーディションに受かったのである）

その後、テレビ東京系のアニメ「水色時代」で念願の声優デビュー！…女子中学生の役だ…。エンディング・ロールに自分の名前を発見し、感涙！

　 原元 美紀、現在の肩書きは、 ニュースキャスターでアニメ声優。（どうだ、珍しいだろう）

-追記-　1998年9月には、「マンガになること」という夢も叶いました！！「週刊スピリッツ」連載の「おごってジャンケン隊」に実名で登場したのだっ。しかし、ジャンケンに負けて4万3900円も払わされました。高い代償だ。