へへへ、またやってしまった。最近癖になってますねえ・・・。
それは、取材先で22,3歳くらいの男の子としゃべった時のことでした。
<以下会話再現>
少年 「ところで、お姉さんはいくつなんですか?}
原元 「(はっ、お姉さんなんて呼ばれてしまうのかぁ・・・)えっとねえ、20代後半よ。」
少年 「えっ?後半?」
原元 「うん、限りなく後半!(・・・だって29歳だもん)」
少年 「うそだあ」
原元 「・・・、う、うそ。ホントは後半の前半・・・。(なんのこっちゃ?)」
う〜、いつからこんな嘘つき人間になってしまったんだろう・・・。来年どうしよう。30歳だぞ、30歳。見た目と実年齢があまりにもかけ離れてると、絶対周りを引かせるよなぁ・・・。よし、30代に突入すると同時に、高島礼子か黒木瞳風にイメチェンするか。(できるか!)
この時期日焼けには気を付けているのですが、昨日のロケで炎天下に5,6時間いた為、ですっかり焼けてしまった。今夜、「はーい 朝刊」でオレンジのスーツを着たら、肌と同化してしまった・・・。
<以下番組一部再現>
原元 「起業家を育てるのは、小学生のうちから!?通産省はベンチャー・ビジネス、起業家を育てるのに、小学生時代から独創性を育むのが必要として、2001年度に起業家教育の開始を目指します。小学生には経済の仕組みを教えるゲームを与えたり、高校生には事業で成功した人の話を聞く機会を与えるなどを計画。来年度1億円の予算を要求して、起業家育成に必要なゲームや映像ソフトの開発や、データベースの作成に取り組みます。」
原元 「競走馬や女の子を育てるゲームが、『育てゲー』なんて言われて大ヒットしましたけど、今度は「起業家育成ゲーム」がヒットするのでしょうか・・・?」
大野キャスター 「ふぅむ、ゲームで独創性が本当に育てられるものでしょうかね?それよりも日本の環境や○×教育などの根本的な問題が、独創性を育てるのに考え直さなければならないとおもいますが・・・。」
・・・、通産省もずいぶんとオモシロイ発想をしますねえ〜。でもさぁ、ゲーム、ゲームって言うけど、あなた方はゲームをやったことあるのかしら?なんだかこの計画自体が「育てゲー」のような気がしたぞ。1億円もかけて。
英語って、やっぱり使わなきゃ駄目ね。恥かいちゃった・・・。
今日、ブラジルのサッカー少年を取材したんだけど、彼らは母国語がポルトガル語だ。でも、多少の英語をしゃべると聞いて、「もう一回ドリブルのシーンを撮らせて下さい。」って頼むつもりで、とっさに「ワン・モア・プリーズ!ワン・モア・プリーズ!」って叫んだ。必死だったので、何度も何度もカメラの前で叫んだ。意味が通じたらしく、少年はもう一度華麗なドリブルを見せてくれた。
英語ってちゃんととっさの時には口からでるもんねえ、と我ながら感心していたのに、本番が終わって振り返ると、みんな妙な顔をして黙っている。
ハッ!「もう一回」って、「ワン・モア」じゃなくて、「ワンス・モア」じゃないかっっ!!やだあ〜、早く言ってよぉ・・・。このシーン、テレビで放送されちゃうのかなあ・・・?
「NHK 週刊ハイビジョンニュース」で浴衣を着る!そう、今週は「平成のハイテク花火」の巻なのだっ!
日本の伝統の花火も、時代と共に変化を見せている。
神奈川・横浜の八景島シーパラダイス、ここでは、花火と音楽を連動させた「花火ショー」が見られる。
その秘密は?
実は、ここの花火はすべて、コンピューターで制御されているのであーる!!
使うのは一台のノートパソコン。導火線の代わりにパソコンと花火とをニクロム線でつなぎ、電気信号で火薬に点火するという仕組みだ。
パソコンには音楽に合わせ、どのタイミングでどんな花火を打ち上げるのかがプログラムされている。一秒間に10発の花火を打ち上げることが可能、つまり、花火と音楽のシンクロ率は0.1秒なのだっ!!
さあ、いよいよ花火と音楽の競演!!私も浴衣に着替えて花火見物!(この取材の為に、友達に着付けを特訓してもらったのだ。M・Tちゃんありがとね。)
ドーン!!ドン!ドン!ド・ドーン!!おおっ!セリーヌ・ディオンの「タイタニック」に合わせて花火が夜空に舞っている!!(注:歌い出しの部分です)
うーん、まさにダンスする花火だ・・・。うっとり。体でリズムを取りながら花火を見たのは初めてでした。
ちなみに、この花火を手がけた丸玉屋の小勝敏克さんが花火のコンピューター制御を始めたきっかけは、外国の花火を見てカルチャー・ショックを受けたことだそうだ。
なんでもフランスでは、音楽だけではなく、効果音も使って、花火でドラマを作り出すそうだ。夜空をスクリーンにして、飛行機の着陸する音や雨の音が響き、、男性のセリフには青い花火を、女性には赤い花火を、二人が抱き合う時は花火を交差させる・・・なんて、花火が恋人たちを演じたんだって!?スゲ〜!さすがフランス人。おっしゃれ〜。
<以下番組一部再現>
原元 「吉村さん、花火と音楽の競演、いかがでしたか?」
吉村キャスター 「うーん、これで花火の打ちあがる『ドーン』という音も、打楽器の様に音楽に取り込んだらもっと音楽との一体感が味わえそうですねえ。」
原元 「それも名案ですねえ。基本的にはどんな音楽にも合わせる事が可能だそうです。吉村さんのカラオケにだって・・・。」
吉村キャスター 「・・・。」
NHKを見ていたら、漫画家の池田理代子さんが、子どもたちにこう言っていた。
「マンガは本の形をしているけれど、本よりはむしろ映画に近いのよ。」
おおっ!!なるほど、そうだったんだ!!
マンガと活字本との決定的な違いは、オノマトペだと私は思う。これは、人物や背景の絵だけではなく、「シーン」「どきっ」などの擬態語や擬音語を絵の中に(絵として)取り込んで、見事に効果音や心理状態などを表現するマンガ独自の手法だ。このオノマトペが、マンガを活字よりも映画に更に近づけた気がする。
また、この池田理代子さんのコメントで、漫画家自身が「文学をやっているというより、映画やテレビ番組を作ってる感覚」を持っているということも感じた。
私のマンガ人生有史(?)以来の悩み、「本と比べてマンガは・・・」というマンガ批判に対する明確な答えが見つかった記念すべき日となった。
「最近オチが無いねえ。」「ギャグが減った。」と言われる。日テレ系「はーい 朝刊」のことである。
確かに、今までは深夜見ている視聴者が眠れなくなるようなオチをつけようと、毎週頑張っていたんだけど、最近ちょっと大人しくなっていたようだ。
そこで、今夜の一発!どうだ!!
<以下番組再現>
原元 「『すいません』が好調で、今度は『もうすいません』が登場しました。第百生命保険では、非喫煙者向けに『すいません』という割引保険を発売したところ好調で、今度は禁煙したい人にまで保険の対象を広げる事にしました。商品名は『もうすいません』!契約時に禁煙の約束をし、一年後に唾液検査をクリアすれば、最大で28%も保険料が安くなります。」
原元 「加入したら、営業担当者が禁煙用の飴やカレンダーを配るなど、くじけそうなったら励ましてくれるそうです。」
大野キャスター 「禁煙もできて保険料が安くなるなんて、一挙両得ですけれど、一年後検査をクリアしてからまたタバコを吸い始めてしまったら、また保険料が高くなるのでしょうか?」
原元 「もし禁煙に失敗した時には、『すいません・でした』と素直に謝る!というのはどうでしょうか」
大野キャスター 「・・・なるほど。」
原元 「では、今夜はこの辺で。」
私の右の耳は今イカレている。聞こえにくいし、耳の側で音がすると痛いくらいに響く。
先月、弟の肺炎が移りかけていたにも関わらず、タイ旅行で飛行機に乗ってしまったんだけど、これがけなかったらしい。気圧の変化のおかげで、鼻から耳にかけて炎症(?)していたのが、よけいに悪化したらしい。
耳鼻科で検査をしたら、鼓膜が平常時より奥にひっこんでいるとのこと(!)「そんなに心配しなくても大丈夫です。まあ、よくある事ですから。」とお医者様は言うけれど、薬を飲んでもなかなか治らん。特に先週はひどく痛んだ。すると、お医者様は、
「うーん、今、低気圧が近づいていますからねえ。そのせいでしょう。」
えっ!?そんなんが鼓膜に影響するの?? ハッ!ひょっとして、これは耳で天気予報が出来るのではっ!!
世界初!耳で占うお天気キャスター誕生!!なんてのもアリかも・・・。
そう思うと、治してしまうのは勿体無いような気が・・・。
「NHK 週刊ハイビジョンニュース」、今週は「ベトナム発 現代アート」の巻。
ベトナムは海外からの資本が次々と入ってくるなど、激しく変化しています。今回取材したアーティスト、ジュン・グエン−ハツシバさんは、そんなベトナム社会を、身の回りにあるものを通して表現しています。
ジュンさんは30歳。ベトナム人の父と日本人の母の間に生まれ、アメリカで育ちました。初めは油絵を描いていたそうですが、現在はベトナムで暮らしながら現代アートを創作してます。
ところで、ジュンさんの現代アートに踏み込むきっかけがユニーク!
ある日、お餅を焼き過ぎて失敗した日本人の叔母さんが、なんとそのお餅を剣山に見立ていきなり花を生けたのです!ショックを受けた彼に、また別の画家が、「君の油絵はとても良く描けているけど、これなら食パンとピーナッツバターで、もっと訴えかける作品を描けるよ」と、謎の言葉を残して去って行ったこと。
こうして、彼の中に現代アートに対する創作意欲が涌いてきたそうです。身の周りにあるシンプルで存在感のある素材を使って、自分の生い立ちに深く由来した強い社会的なメッセージのある作品を作り出そうと・・・。
彼の作品は、本当に不思議。
壁一面にインスタントラーメンを並べた「Faces-Collection」。これは、社会を構成するたくさんの個人の存在を表現しています。ラーメンの袋は個人の服装など人間の表面を、スープや薬味は知識、特徴、人間性。そして、麺は人の脳。
欧米からは一括りに「アジア」とみなされる国にも、実に様々な思想や文化があるということを主張しているのだっ!(ふむ、なるほど。)
その他にも、800枚の名刺を繋げて作ったカーテンや、迷路が描かれた蚊帳 etc.作品の多くは廃材を使っています。
アジア的な素材を使って世界に向けメッセージを送るジュンさんですが、当のベトナム人からは、「えっ!?こんなものを使って芸術作品をつくるの?」と驚かれているそうです。(笑)
今度「名刺のカーテン」を作る時の為に、私も自分の名刺をしっかり渡してきました。
昨日、日本テレビ「はーい 朝刊」で、私は「バイアグラ」のニュースを読みました。
「アメリカで爆発的な人気の性的不能治療薬「バイアグラ」で、国内初の死者が出ていた事が判りました。死亡したのは60歳代の男性で、バイアグラを一錠服用し、性行為をした3時間半後に異常を訴え病院で亡くなりました。」
さて、今このHPのBBSで「性的なニュース」を女子アナに読ませる事で、セクハラをめぐっていろいろな意見が出ていますね。私はそこで、「ちゃんと伝える気持ちでニュースを読めば、ちゃんと伝わると信じています」と書きました。もちろん「ちゃんとしたニュース」ならね。そうしたら、「ちゃんとしたニュースとは?」という質問を頂きました。
この「バイアグラ」のニュースも、確かに「性的不能」だの「性行為」だのちょっとドキっとする言葉が並んでいますよね。
バイアグラは日本では認可されておらず、医師の処方箋が必要で、ニトログリセリンを服用している人は飲んではいけない。アメリカでは既に16人も死亡している。
どうしてもこの薬を手に入れて飲まなければならない事情もあるでしょうが、このような警告や死亡例を伝える事が、私たちマスコミの使命だと私は思います。昨晩このニュースを読ませたディレクターも読んだ私も、そこに「セクハラ」だという考えは微塵もありませんでした。
このニュースを見た視聴者の皆さんに、「女の子がこんなニュース読むなんて」と思わせたら、私の負けです。力不足です。
「バイアグラって個人で勝手に飲んだら危険なんだね。」と、ちゃんと視聴者の皆さんに届いていれば幸いです。
このような勝負もまたアナウンサーという仕事の面白さ、奥深さです。
「♪いきなり強いわけじゃない。いきなり出来るわけじゃない。♪」
今夜の「はーい 朝刊」の出社準備をしていた私の耳に、このフレーズが飛び込んできた。声優の林原めぐみさんの新曲らしい。夏休み映画「スレイヤーズ」の主題歌で、彼女が初めて作詞に挑戦した曲だそうだ。
かねてから林原さんのひたむきな生き方や、明るい人柄に惹かれていただけに、そのフレーズはとても説得力があって、その瞬間から私の耳に住み着いてしまった。
いきなり強いわけじゃない。いきなり出来るわけじゃない。そうだよね。そうなんだよね。林原さんもそうだったんだよね。きっと。段々強くなったんだよね。段々出来るようになるんだよね。そっか、頑張ろう!
スタジオに向かうまで、ずっとずっと呪文のように繰り返した。
<以下番組一部再現>
原元 「東京都内で暮らす猫は116万匹ということが、初めて判りました。これは、石川県の総人口とほぼ同じです。屋内だけで飼われているのは約60万匹、外をぶらぶらする『屋外猫』は56万匹、うち11万匹が野良猫です。都には、『猫が公園の砂場でフンをする』、『捨て猫を拾った』などの苦情や問い合わせが毎年1万件寄せられる一方、交通事故などで不慮の死を遂げる猫も年間2万匹います。」
原元 「この調査の何がスゴイかと言うと、猫には犬のような狂犬病予防法がなどの法律が無いので、その暮らしぶりは謎に包まれていたというところにあるのです。」
大野キャスター 「でも、野良猫かどうか、どうやって区別したのでしょうかねえ?猫の顔を見分けるのも大変だったでしょうし、猫好きの調査員だったのでしょうけど、そっちの苦労話の方も興味ありますねえ。」
やっぱ、日本野鳥の会の人たちが来てカウントしたりするのかしら?猫は夜型だから猫の集会にもいったのかしら?ふーむ、そっちの方が謎だ・・・。
みなさぁん、選挙に行きましたかぁ?
公職選挙法が改正されて、投票時間が夜8時までになりました。どんなもんかいな、とわざわざギリギリに行ってみたら、結構いるじゃん、やっぱり延長で効果あったのかしら。なんだか嬉しくなってしまいました。
無事に投票を済ませ、帰ろうとしたら、ん?出口に人だかり。なんだ、なんだ?
へ?比例代表の順位表が、なぜか出口に貼ってある・・・。変なの、意味ないじゃん。早速管理員の人に聞いてみた。
「どうして出口に貼ってあるんですか?」
「入り口に貼ると、人だかりになってスムーズな投票の妨げなるからですよ」
はぁ〜??この人何をおっしゃってるの?なんでもこの順位表は投票会場に貼らなければいけないと決められているらしいのだが、貼る場所というのは、各会場でマチマチだそうだ。で、この会場では上のような理由で出口に貼ったらしい。
「あの〜、せっかく貼るなら投票前に見られる所にしたらどうですか?」
「ここ(投票会場)に来るまでにどの政党に入れるのか決めて来るべきでしょう?新聞やテレビや街頭ポスターで知ってるはずなんだから。」
「でもね、最終確認とかできるじゃないですか。似たような名前の政党がいっぱい有るし、順位名簿を見て、ひょっとしたら勘違いしていたことに気づいたり、変更する人もいるのではないですか?その方が親切でしょう?」
「そうは言っても、比例代表なんて、順位表を見て入れたい人がいても、直接自分の票がその人に入る訳ではないからね。割合にすると、びびたるもんなんだよ。だから、今更順位表なんて見ても・・・。」
をいっ!!管理員がそんなこと言ってていいのかよ!!
投票率がどーのこーの言ってるんだったら、こーいうとこ直せ!判りやすい選挙を目指すなら、判りやすい投票も目指せ!
順位表を会場に貼らなければいけないということは、有権者が参考に出来るようにって意味だろう?
比例代表の順位表を見てみんなが立ち止まるなんて、大いに結構なことじゃないか。みんなが候補者について会場で語り合うような光景なんて素晴らしいじゃないか。どうしてそれがいけないんだ?
ただ無言で矢印に沿って投票するよりも、自分が政治に参加しているという気持ちが、それがまた次の選挙へ参加しようという気持ちにつながっていくんではないかい?
P.S 非情に不謹慎な発言ですが、選挙速報って、自分が投票した候補者や政党が当選するかどうか、まるで馬券を買った気分で見るとおもしろいよね。
一月ぶりの「NHKハイビジョンニュース」!W杯試合中継の為お休みだったのである。
さて、番組再開の今週の私のスポーツ&カルチャーコーナーは、やはり「W杯特集」でした。スタジオにゲストをお招きし、「私が選ぶ珠玉のシーン」と題して、残りわずかとなったW杯を「楽しみきろう」というものです。
ゲストは、NHK解説者の宮澤ミッシェルさん、そして、ハイビジョンで解説をして下さったミュージシャンの葛城哲哉さん。葛城さんは、実は高校時代元埼玉ベストイレブンにも選ばれ、先日はフットサル芸能人大会で優勝と、芸能界きってサッカー通なのである。
まず、宮澤さんは「これぞ世界!」というものを感じさせられたプレーとして、オランダチームの絶妙なロングパスを選んだ。準々決勝のアルゼンチン対オランダ戦で、それまで攻められていたオランダのDFが放った一発のロングパスを、前線にいたFWのベルカンプが正確にトラップして、豪快なシュート!このゴールが決勝点となり、オランダはアルゼンチンを下した。
一撃で試合の局面を変えてしまうロングパスによるカウンターは、私も大好き。今まで攻めていたチームが慌てて振り返るでしょう?まるでオセロの様に、選手達のユニフォームがフィールドの色を染め替えていく。最もドラマチックな瞬間だ。
宮澤さん曰く、「DFのデブールはボールを持った後、数秒キョロキョロしてどこにパスを出そうか探しています。そこに、TVでは映っていませんでしたが、前線のベルカンプがアピールをした。デブールは、ベルカンプが走る距離を計算して素早く前線にロングパスを放ったんです。大胆で緻密なプレーです。信頼関係が無いとここまでは成功しません。」
そして、葛城さんは今大会の注目選手として、クロアチアのFWシュケルを選んだ。W杯以前から目を付けていたそうで、今回得点王に並んでいることを喜んでいる。この大会でのシュケルには、何かが憑いているよね。(葛城さんもFWだそうだ)
日本選手としては、意外にも(?)中田選手の名を挙げた。
「中田の腰は良いね。ブラジル体操しているだけでも中田の重心が安定しているのが判る。」と語っていました。
腰というのは、実は、子供の頃からの生活環境が作るらしい。まあ、極端な事を言えば、ブラジルのサンバは頭を揺らさず、腰から下だけ回しているでしょ?あれも重心の安定に役立っているんだってさ。だからブラジルやアルゼンチン(タンゴ)といった激しいダンスのある国はサッカー強いのかしら?(じゃあ、ハワイアンもいけるかなぁ?)
ところで、今回のW杯を見ていてず〜っと、モヤモヤしていた気持ちがあったんだけど、「SAPIO」の「新ゴーマニズム宣言」を読んで、「これだっ!」と飛び上がった。
日本サッカーには「情念」が足りん!
W杯までのレベルになると、サッカーの技術とかセンスとかって、もうみんないきつくとこまでいきついちゃってるでしょ?まあ、たまにスーパースターも産まれるけど、一人一人の実力ってそんなにひどい差はないよね。日本代表選手も試合後「差はなかった」なんて言ってましたけど・・・。
では、勝敗はどこで決まるのか!?それは、「実力以上」の力を出せるかどうか。例えば、家族や生活や国を背負ってこのピッチに立つ。そういったハングリーな精神が、運や奇跡を呼び起こす。いわゆる神風です。(代表を賭けた予選では日本に神風が吹くのを感じたのだけれど。)
何も、お国の為に身を削って、結果が出せなければ自殺に追い込まれるという時代ではないし、私もそんなことを要求しているのではない。
「自分を育んだすべてに感謝し、そのすべての為に戦う」ことを歓びと出来る彼らの情念の前には、日本が「自分の為に(サッカー)やってますから」と言い続ける限り勝てないだろう。実は「世界の壁」の正体は、これなんだと。
参加32カ国の中で、勝ち点が得られなかったのは、アメリカと日本だけだったというのも、今にして思えば、なんだか納得できる・・・。
だって、W杯って、純粋に個人の技量を測るような大会ではないもん。そういうすべてを背負った奴らの戦う場なんだもん。だから面白いんだよね。
日本戦で、「他国の選手に比べて気迫で負けてる」という解説が聞かれたけど、「気迫」なんてものじゃあない。「情念」。「情念」は「個人の技量を越えさせる」のだ。
「自分の為にしか戦えない」ケチくさい精神を捨てろ!と叱る小林よしのりに拍手!
***追記***
最近「日本を否定する日本人」についてよく考える。
私は「どーせ、日本は」という言葉を口にする日本人が大嫌い!それを言ったからってどうだっていうのだろう?自分だけは「冷静だっただろう?」という態度を周りにとりたいの?
反省と否定は違う。
自分の立っている地を否定する人間を、私は信用しない。全てを受け入れ、受け止めようという覚悟の出来た人間でなければ真の反省も出来ないと思うし、ただ否定するだけなんて結局は無責任だ。
「どーせ、日本は」という人種は、じゃあ、結局ナニ人なの?あなたはだぁれ?自分を否定する日本人って、他の国では「奇妙な日本人」と、普通の日本人以上に信用されていないらしいよ。「どーせ」なぁんて言ってるヒマがあったら「どうしたらいいか」考えようよ。
W杯に日本の戦後民主主義教育をみた原元でした。
おとといの日記で、大事な人を亡くしたと記しました。たくさんの人から「元気を出して」というメールが届きました。どうもありがとう。ずいぶんと皆さんにも心配をかけてしまったようですね。
彼女の夢は、死んで大学病院に献体されることでした。それしか人の役に立つことが出来ないと考えていたからです。そして、その希望は叶えられました。
彼女のことを気が狂ってるという人がたくさんいたことも事実です。
でも私は、だんなさんが昔の彼女の目ン玉にキスをしたという話を聞き出して、「私にはしてくれない、私はコンタクトだからしてもらえない」とすねたそんな彼女が好きでした。
一度も有ったことのない人達のインターネット日記を読み漁る。偶然その中に、死に追いつめられていく様子を綴った日記があった。「今日はこの子ちゃんと生きてるかな」と、この世のどこかにちゃんと存在していることをリアルタイムで確認する。リアルタイム、本やテレビやラジオとも違って、インターネットの恐さがここにあった。冷静でいられないんだよね。
世間では、他人の日記をネットで読むことに自分の人生を費やしてしまう人を「日記廃人」と呼ぶらしい。
人の日記を読むってどういうこと・・・?その人の人生を共有している気分?それとも、まるでその人の人生を高い所からのぞいている神のような気分なのだろうか。
私自身の日記だって、どう読まれているのだろう?前に、「あなたのマネージャーになった気分です。」と言われたことがあるが・・・。
夏って、終わったの後のビールの為に働いているような気がします。今夜のビールは、「はーい 朝刊」後です。話題もちょうどビールでした。
<以下番組一部再現>
原元 「アサヒビールが、業界で初めて、全国の営業マンにデジタルカメラを持たせ、情報収集を一層強化します。ライバル社の商品が酒屋で並んでいる様子などをカメラに収め、ただちに本社のイントラネットに送信。各営業マンが集めたデータを分析し、全社員が検索できるというシステムです。情報収集のスピードアップと共有化で、この夏のビール商戦を制することができるでしょうか。」
原元 「しかし、ビール商戦が年々激しくなっているとは聞いていましたが、デジタルカメラで一刻を争って、一体どんな画像を送るのでしょうねえ? 」
大野キャスター 「スパイで映画もどきのの情報戦を繰り広げている業界のようですから、我々の知らない送信マニュアルが存在しそうですね。」
原元 「・・・ふむ。なんだか、ビールを飲みながら気になってしまいそうですねえ。」
番組が終わったら、スタジオでビデオを見ます。その後、お待ちかねのビールを飲みながら反省会(?)です。パートナーのガンちゃんこと大野岩雄氏は、そこで、私のどんなくだらない質問にもキチンと答えてくれます。このまったりした時間がとても心地よいです。
今日の質問は「小選挙区制を導入してほんとに選挙資金は抑えられたのか?」「橋本さんの、総理大臣と自民党総裁との立場での国費の使い分けの判断の基準は?」「総理の秘書って?」
ふっふっふ。なかなか高尚な会話をしているだろう。えっ?まがりなりにもキャスターなら知っておけって?ごめん。庶民派のキャスターだから。頭ん中がね。
とても大事な人を亡くしました。
とてもとても大事な人だけど、とうとう一度も会うことはありませんでした。
彼女は21歳でこの世を去りました。インターネットで知り合ったという18歳も年上のだんなさんを残して。
幼い頃イタズラをされたことが原因で、躁鬱病になりました。
おしりに押し付けられたタバコの火の痕を消す為に刺青を彫りました。
それでもトラウマは消えませんでした。
恐怖をかき消す為に、刺激のある遊びに夢中になりました。
髪を赤く染め、薬にSM。
そんなものでは忘れられない心の闇が増える度、体にピアスの穴を開けました。
それは、自分を傷つける他人や傷つく自分自身に対する必死の抗議でした。結婚をしてから、彼女はダンナさんと二人で精神科に通い治療を受けるようになりました。
その闘病生活をお互いの観点からインターネット日記に書き表していました。
これも治療の一つだったのでしょう。だんなさんはあなたの尋常でない浪費癖のおかげで、自慢のハーレーを売り払いました。
そんなだんなさんの愛情を感じ、あなたは自殺未遂を繰り返しました。
体の機能に後遺症が残るほどに。
最近になって、あなたたち夫婦の関係が崩壊していくのを感じました。
このままではどちらかが狂うか、死んでしまうかもしれない。今まであなたの日記を読んで、なんと声をかければ良いのか判りませんでした。
(あなたには「死ね」というメールばかり届いたそうですね。)
でも、ひょっとしたら・・・という勘が働いたのでしょうか。
私は急いであなたにメールを書きました。
「会ったことも無いあなたの存在を、いとおしく感じています。私の為にも生きて下さい。」
とても陳腐な言葉でした。
この一週間、あなたからの返事を心から待っていました。
今日まで。永久に返事が来ることはないと知って、私は泣きました。
一度も会ったことの無いあなたを想って。
あなたの日記を通して、私はあなたの人生を共有していました。
あなたの死に様を、死に至る過程を共有してしまいました。もう二度とあなたの日記を読むことができません。
薬と自殺未遂の後遺症とに浮かされて綴ったあなたの日記を。
あなたは自殺したのですから。私がなぜこんなにあなたに惹かれたのかはわかりません。
・・・、どこかこんな結末を期待していた気さえします。でも、毎年七夕がきたら、私はあなたに触れることができなかった想いに胸を締め付けられそうです。
ええっと、たぶん明後日8日に共同通信社から発売の「アナウンサーのすべて」(BSファン臨時増刊号)という本で、このHPがちょっと紹介される予定です。
なんでもアナウンサー志望の学生向けの本だそうで、私はアナウンサー本人が開いたHPというコーナーでちょこっと出ます。ほんとにちょこっとだけど、見てねー。もちろんアナウンサー志望じゃない人も。
昨日の夜にタイから帰国して、久しぶりの仕事。「はーい 朝刊」だ。ここ最近の日本のニュースについていけるかしらとちょっと心配していたら、パートナーの大野氏が、「知ってる?君がいない間に政権変わったんだよ!」と脅かす。も〜!
<以下番組一部再現>
原元 「『内分泌かく乱化学物質』、これ何のことか判りますか?最近話題の『環境ホルモン』の正式名称なのです。厚生省では、これまで『内分泌かく乱化学物質(いわゆる環境ホルモン)』と表記していたのですが、学問上誤っているとして、『環境ホルモン』という言葉を使用中止にしました。しかし、環境庁では、国民に分かりやすい様に今後も『環境ホルモン』の呼び方を併用し、柔軟に対応するということです。」
原元 「『環境ホルモン』という言葉の響きが問題意識を高めるのに役立っていたように思うのですが、急に『この呼び方は使えません』なんて、私たちがかく乱されてしまいそうでうねえ。」
大野キャスター 「学問的な正しさは確かに厚生省の言う通りなのですが、環境庁の方が大人の対応ですね。環境ホルモンを取り巻く環境整備が、まず第一かもしれませんね。」
原元 「全くその通りですねえ。では、今夜はこの辺で。」
「環境ホルモンって恐いわねえ。」というのが挨拶代わりにもなっていたのに、今更「内分泌かく乱化学物質って恐いわねえ。」なんて言えるか!
*