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1998.6.30   とうとうタイ帰国編!

やべえ寝坊した!!

朝8:50バンコク発のJALに乗って日本に帰らなきゃ行けないのに!なぜ、今7:20なの!?

ひー!!10分で支度を終え、急いでドン・ムアン空港へ向かう!

空港に着いたのは、なんと8:15!!カウンターでタイ人のお姉ーさんもビックリしてたけど、なんとか入れてくれたので、ギリギリで日本に帰れることになった。

いやあ、焦ったね。これが日本だったら絶対アウト!原則2時間前チェックインだもんね。さすが、アバウトな国、タイ!

やっと席に着いたら、再び眠気が。飛び起きた割には、もう一度寝られる。いつも楽しみにしている機内上映(「マウス・ハント」だった)も忘れて爆睡!!

そう言えば、行きの飛行機は散々だった。隣がとんでもないおばさんだったんだよねー。私が寝てるのに、自分はテンション高くなっちゃってるから、わざわざ起こして話し掛けてくる。

「ねえねえ、お嬢ちゃん。主婦って英語でなんて言うの?ハウス・ガール?メジャー・ワイフ?

いやあ、おばちゃん、「ガール」って時点でもう違うだろ。それから、「主婦」って「漢字をそのまま直訳」してないかい?

結局主婦経験の無い私には判らず(そのせいじゃないだろ!)、スチュワーデスさんに聞くことにした。

「ああ、そこは『リタイア』と書いて下さい。」

なるほど。専業で家事をやる訳だから、仕事からは『リタイア』という意味ね。ところが、その答えを聞いて当の本人達は納得しない。

「何ですって!?なんでアタシが『リタイア』なのよ!!それじゃあ廃人みたいじゃない。ちゃんと年金だって払ってるのにぃ!失礼なこと言うんじゃないわよ!」と、顔を真っ赤にしてくって掛かる。でも、着陸が近づいたので、「ねえ、スペル教えてよ。」と最後には大人しくなってた。

いやあ、それにしても、タイって楽しい国だった。ほんとオカマだらけだった。また行きたいな。今度こそ、制服を着たオカマを見つけるぞ!


1998.6.29

バカンス最終日の今日、雨季だったタイもようやく晴れた。ようし、早速水着に着替えプールサイドへ!

デッキテェアに寝転び、ジュースを飲みながら文庫本を読む優雅な昼下がりであります。しかし、何者かの視線が・・・。今このプ−ルには私一人しかいないのに?

上を見上げると、なんと斜め前の高層マンションだと思っていた建物は小学校で、そこの生徒達が窓から私を見ているのだった。

「そーかい、そーかい。君たちにはお姉さんのこのビキニ姿がまぶし過ぎるのかい。」

手を振り彼らに答える私。止めときゃよかった。だって、奴ら休み時間の度に、段々人数増やして見物してるんだもん。・・・落ち着かないのでプールから上がった。

今度はタクシーに乗り、一人街へ。そう言えば、たった一人で海外を歩くのは初めての経験だ(!)

ドキドキしながらメーター制のタクシーを捕まえる。運転手はやたら私の方をチラチラと盗み見る。ハッ、ひょっとしてこれは悪徳タクシー?ということは私は売り飛ばされてしまうのかしらん?でも、タイでは私より10歳、いや20歳は若くないと商品価値がないらしいし・・・。(それはそれで複雑な心境だ)いつ降りようかタイミングを見計らっていた私に、突然運転手が言った。

「お嬢さん、日本から?」

あれ?なんと、日本で働いていたことのある運転手さんだったのだ。実は日本語ペラペラで、私に話し掛けたくて様子をうかがっていたと判明。な〜んだ。

「タイはどうですか?」

「オカマばっかり!男女のカップルよりもオカマ・カップル(?)ばっかり歩いてる。」

「・・・。恥ずかしいです。」

「なーんでこんなに多いんでしょうねえ?」

「女の人奇麗な国、男の人働きます。男の人奇麗な国、女の人働きます。」

ふむ、なるほど。それも一つの真理かもしれん。しかし、異国の地でタクシーに乗りながらこんな会話をしようとは・・・。旅っておもしろい!

さて、外国人も来る大衆食堂のような店でラーメンを頼む。一杯40バーツ。(150円くらいだね。)スープが透明だなあと思っていたら、味付けは調味料で自分でやるそうだ。他の客の真似をして、ナンプラー(魚醤)をたっぷりと入れた。う、うまい!!うわ〜、このまま日本に出前してくんないかなあ。

お腹が膨れて来たら、夕風に吹かれお散歩。うーん、気持ち良いー!歌を歌いながらズンズン歩く。「テュールリラー、テュルリラー、かーぜにー吹かれてー知らなーいまーちーぅをーあーるいーてーみたーいー♪」。途中アジアで有名な「ロビンソンデパート」を見つけた。そう、あのスピッツの「ロビンソン」のタイトルの由来になったデパートだ。「あたーらしーいーきせーつはー♪」口ずさむ歌も変えてみた。

バンコクの大通りの歩道は、屋台でびっしりと埋め尽くされている。私が日本人と判るのか、カタコトの日本語で一生懸命話しかけてくる。振り切るのに必死だ。すると、急に喧燥がやんだ。とても静かな屋台村に足を踏み入れてしまったのだ。

ん?なんだろう?

すぐに気がついた。なんと手話で会話している!そうか、ここは障害者たちがやっている屋台村だったんだ!しっかし、すごいパワー!すごい活気!思わず日本の事情と比べてしまったね。(ところで、タイ人の手話って何語なんだろう?)

すると、今度は突然ゾウが現れた!?しかも車道を逆走してるよ。ほぇ〜、ガイドブックに書いてあることホントだったんだぁ!ゾウの背に乗っている男は、あんまり(ゾウの)背が高いので、並木にぶつかってしまっている。それにおかまいなしにズンズン進むゾウ。その周りにゾウの餌を売ってる人がいて、観光客に売りつけるらしい。

うーん、やっぱタイってすごいな。熱にうかされそうだ。


1998.6.28

仏教とオカマの国、タイ。そのタイはバンコクの中でも、最も有名なオカマ・ショーを見せてくれる店「カリプソ」に行った。

1時間のショーに1ドリンクがついて、400バーツ。およそ1,500円。(おっ、昨日のタイ・マッサージと同じだ)日曜の夜だからか、300人ほど入れそうな客席は、半分しか埋まっていない。客のほとんどは白人だ。

ゲイにはお友達のいる私だけど、実はオカマとかニュー・ハーフの人はあんまり知らないんだよねえ。結構期待している自分に驚きつつ、ビールを流し込みながらショーのスタートを待つ。

ステージに現れたMCも勿論オカマだった。オトコ(?)にしては珍しく、八重歯がかわいらしいぞ。親しみやすいその笑顔、誰かに似てる・・・、あっ手塚里美そっくり!ふ〜ん、若いオカマだけでなく、熟女風なのも揃えてんだぁ。奥が深いなあ。

okama1.gif (25108 バイト)さあ、いよいよ豪華絢爛な衣裳に身を包んだオカマさんたちの登場だ!
きゃー、キレー!!やーん、美人じゃーん!(私よりも・・・。)

ダンサー達の顔チェックの後は、すかさずボディ・チェック!ジ〜・・・、私の視線はオカマさんたちの身体を舐め回す。同性(?)のチェックは厳しいんですのよ。うわあ、肌キレ〜。真っ白でスベスベ。ちゃんと胸も形良く作れてるわね。ここまでは合格っと。

さあ、私の視線は更に下へ。ジ〜、ピタッ。ごくん。・・・やっぱりアレ取っちゃってる。ピッタリしたレオタードの前は、スッキリとしていた・・・。

しかし、お腹を見ちゃうと「ああっ、やっぱ元オトコだ・・・。」って判っちゃうんだよね。だって腹筋すごいんだもん。と、お腹で女性ホルモンの注入具合を目測していたら、一人だけ、妙に腰のくびれたオカマが出てきた。・・・細い。あまりに不自然だ。さては、こやつ、肋骨抜いてるな。まるで、ハリウッド女優並みだなあ。アッパレ!

さて、ショーの内容だけど、なかなか盛りだくさん!客層に合わせて、英語・タイ語の他に、日本語や韓国語の曲も使っていた。スパイス・ガールズやライザ・ミネリ(?)に扮してみたり、「アリラン」で民族舞踊に挑戦してみたり、真剣にダンスを見せてくれたかと思うと、コント風なダンスで笑わせてくれる。どんな客も退屈させない構成だ。

okama4.gif (16378 バイト)けど、一番面白かったのは、やっぱり日本の曲かな。いきなりチューリップの柄に金の半襟の着物(!)を着た日本髪のオカマが出て来て、演歌に合わせて踊り狂ってた!いわゆるゲイシャ・ガールですよ。これって「外国人が想像する日本人」っていうのをパロディ化してんだよね。日本人が苦笑するの知ってんだよ。きゃはは。さすが、オカマ・エンターテインメント世界ナンバーワンの国。

1時間たっぷり楽しんだ後は、オカマさんたちがステージから降りて来てくれて、一緒に記念撮影をしてくれる。(当然チップを払う)ズラッと並んだオカマさんたちは、15人ほど。しかし、撮影を頼まれるのは、やっぱりキレイな数人のオカマにだけ集中。「他の人たちはちょっとかわいそうだな・・・。」と思う私は甘いのだろうか。きっとこの悔しさをバネに彼女(彼?)たちはダンスと美しさに磨きをかけることであろう。

私も人気の2人とパチリ。隣の4人組が寂しい・・・。

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最後の最後に芸人のシビアな世界を覗いてしまいました・・・。しかし、癖になりそう。


1998.6.27

念願のタイ・マッサージへ行く。昨日現地で働く日本人女性に聞いた、裏通りにあるなんとも怪しげな店に入った。

白塗りの壁のその店の2階に上がって行くと、カーテンで敷きられた各ブース(?)に白いマットが敷いてある。そこで着替えを渡された。「えっ、こんなん着るの?」

thai001.gif (23552 バイト)上は普通の綿シャツなんだけど、下に穿くのは、シャムの王様が着てたような胴回りが2mもあるズボン。アタシが3人は入るぞ。「やだあ、こんな太ってないよ〜。」と困っていたら、余った両端を結んだり、くるくると丸めて巻き込んだりして着るそうだ。(なるほど、これがジャストサイズな人ってなかなかいないだろう。)

さあ、マッサージ師さんやって来た。私の担当は、目の不自由な男性だった。日本でも目の不自由な人がマッサージ師をやったりすることが多いけど、タイでもそうなのかしら、などと思ふ。

まず足から始め、全身を揉み解してくれる。手足や首など、パーツの付け根部分を念入りに刺激するので、足の先までカーッと熱くなる。血行促進が目的なのかしら。言葉は通じないけど、ちゃんと凝ってる所を見つけてくれる。ちなみに、「くぅ〜」とか「いてて」とか、「そこそこ」なーんてのはちゃんと通じてるようだ。

タイ・マッサージは日本の整体に似ていると聞いていたので、もっとボキボキ鳴らすのかと思ってたけど、普通の指圧っぽかった。私がきゃしゃな体格なので、遠慮しているのだろうか。・・・ちょっと不満。「金を払うからには目一杯やってもらわなきゃ損」、と感じてしまう私が意地汚いのだろうか。

しかし、2時間で400バーツ!日本円にして1,500円ちょっと!や、安い。

店は明朗会計なので、ちゃんと受付に料金が提示してあるのだが、料金よりも気になる言葉が!

ABSOLUTELY NO SEX!!(SEX禁止)

「ほ〜、なるほどねえ。」とついメモを取ってたら、ハッ。お店の女の子達に手帳を覗かれている!?ニヤニヤ笑うその顔には、「この子、『SEX禁止』なんて、わざわざメモしてるよ〜。変な子ぉ。」という考えが読める。「違うの、違うの」と、恥ずかしくなって弁解をしようと思ったんだけど、何て言えばいいのよー!?

  1. 実は私はアナウンサーで、ネタにする時の為に、気のついたことを書き留める習性が有るのです。

  2. 実は私もマッサージ師で、他店の状況をにスパイしに来たのです。

  3. 実は私は勉強熱心な観光客で、街で見掛けた生きた(?)英語を習得しようとしている最中なののです。

まあ、せいぜい3だね。えらい恥ずかしくて、慌ててチップを払い店から逃げた。


1998.6.26

・・・。負けちまいましたね。岡田ジャパン。

今日私は、バンコク市内のイタメシ屋さんでディナー。渡されたドリンクメニューは「W杯サッカー・スペシャル・カクテル」。海外のビジネスマンが多いせいか、タイでもW杯で盛り上がってるようだ。

「よっしゃ!あと1時間後に控えた日本対ジャマイカ戦の前途(?)を祝してこれで乾杯じゃっ!」

ところが、アルゼンチンやイングランド、イタリア(イタメシ屋なもんで)など、出場各国をイメージしたカクテルが並ぶ中、なぜか日本が無い!?なぜ?(ちなみにジャマイカはあった。リキュールベースにコ−ヒーを効かせたものらしい。)

「ひええっ、タイですら日本サッカーは相手にされてないんかい?・・・縁起が悪い!」

さあ、試合が始まった。しかし、店内のたった一台のテレビは、アルゼンチン対クロアチア戦を流している。「くう〜、裏でやってる日本戦が見たい」アルゼンチンが先制し、盛りあがる中、恐る恐る切り出す。「す、すいません。私、日本人なんですが、日本戦を見せてもらえませんか・・・?」

すごく迷惑そうな顔をされたけど、マネージャーらしきイタリア人がチャンネルを変えてくれた。

試合はすでに後半戦。途中のスコアが全く画面に表示されないのと、当然のことながら解説が日本語ではない為、今の試合状況がどうなっているのか、把握できない。

「なんでNHKでやってくれないんだ〜!!(スポーツの試合のほとんどは、放映権の問題でタイでは放送していないのである)」と、イライラしていたら、なんと、中山が一点!うおおっ、日本のW杯でのゴールを、かろうじてリアルタイムで見ることができたっ!!

「やったー!これで一勝だ!」

と喜んでいたのもつかの間、すぐにスコアが画面に出た。ひええっ!なんとジャマイカはすでに2点先取していたではないか・・・!

・・・ジャマイカにすら負けてしまった。(といってもジャマイカはあのクロアチアからちゃんと1点取っていたんだから、その時点で日本に勝っていたように思うけど)

せめてもの救いは、中山がゴールを決めてくれたこと。カズ不要論ならぬ「必要論」派の私にとっては、どんな若手選手が決めるよりも、はるかに重い一点だ。まあ、中山の日本W杯初ゴールを見ることができただけでも、よしとしよう。

こんなに熱く誰かを応援するなんて、ホントに久しぶりのことでした。
まるで自分の身内の様に感じていました。
日本代表のみなさん、お疲れさまでした。どうもありがとう。

川口はタイでも人気があるらしい。やはり、あのルックスは、オカマ好きするそうだ。


1998.6.25

療養(?)の為、タイに来ています。

タイは良いところです。現地時間の夜10時47分、バンコク市内のドン・ムアン空港に到着。早速気温30度の熱気とスコールと一発の銃声に歓迎を受けました。

今回タイにやってきた目的は、疲れた体を癒すタイ・マッサージとオカマ見物です。西原理恵子さんのマンガなどを読んでみますと、あちらこちらで10代のオカマが見られるとのこと。

10代!?制服を着たオカマ男子校生の通学風景を見た〜い!!(かわゆいかしら?)

見つけしだいデジカメでとらえるつもり。乞うご期待!では、本日はこれまで。


1998.6.24

弟が肺炎にかかった。もう一週間も会社を休んでいる。その弟が口をつけたコップで水を飲んだら、私まで調子が悪い。咳やくしゃみが出て、完璧にのどをやられた・・・。うっ、商売道具なのに!

私は風邪は他人にうつすと早く治ると信じているので、今日仕事前に行った焼き肉屋さんで、みんなの食べる肉につばつけといた。(お箸でね。)うふ、誰が発病するかしら?

(最近、「性格が破綻している」とよく言われるが、やはりそうかもしれん。)

さて、菌を撒き散らし、肉を食べお腹一杯になったところで「はーい 朝刊」の本番に向かう。

<以下番組一部再現>

原元  「W杯の一部リーグの最終戦が行われていますが、各組では決勝リーグ進出をかけ、悲喜こもごものドラマが展開されています。A組では、、モロッコチームがスコットランド戦に3−0で勝ち、決勝進出を決めたと喜んでいたのもつかの間、優勝候補のブラジルがノルウェーにまさかの敗北!勝ち点の合計でノルウェーがモロッコを押さえて決勝進出を決めたのです。

また、ドイツでは、16年間も首相の座に就いているコール氏に、W杯に引っかけて、「(コール)選手交代」を求めるポスターが登場しました。・・・、野党の社会民主党が作ったものですが、ずいぶん大胆な便乗戦略ですねぇ。」

大野キャスター日本も(参議院)選挙戦が始まりますが、こんなユニークなポスターが登場すれば、心配されている投票率も上がるかもしれませんね。」

原元  「W杯の視聴率並みに、投票率も上がればいいですねえ。」


1998.6.23

自分の声を意識するようになったのは、確か小学生の頃だ。校内放送に出た時に、「いい声だね」なんて先生から誉められたことがきっかけだったと思う。

将来、声を商売道具にするとは思ってもみなかったけど・・・。そう、自分の商売道具は自分が一番良く知っている。良いところも悪いところもね。

4月にNHKの番組を始めてから、あの松平アナにアナウンス講習を受けている。「鍛練会」と呼ばれていて、他にもBSのキャスター達が有志で受講している。

松平アナは、テレビで観るのとはまた違った印象だ。「アナウンスメントの研究者であり、育成者」という二つの役割を見事にこなしている。

私は一辺でファンになった。

まず、彼は恐ろしく耳が良い!聞いただけでその人の骨格や舌の位置も正確に把握できる。そして、教え方も素晴らしい!正確で的確だ。やはり一流のアナウンサーである。

アナウンサー7年目の私が今まで直せなかった癖や発音、また仕事に慣れて染みついてしまった変な癖など、完璧に指導してくれた。これまで一人で苦しんでたのに!

「君の読みにバスガイドのような抑揚が生まれるのは、言葉の意味を強く感じ過ぎているからだ。でも、ニュースは公正な立場で伝えるのが重要だから、書いてあることだけをストレートに読めば良いんだよ。さあ、感情を抜いて読んでごらん。君は思い切ってぶっきらぼうなくらいにやってみてもいいかもしれない。」

そうか!そうなのか。内容を理解しようとする気持ちがアダになっていたのか。すっと肩の力が抜けた。

「『〜しました』という語尾はね、君の場合は『た』を無声化しないでもいいよ。一人一人の骨格に合わせた読み方があるから。大丈夫、直るから。でも、丁寧に直そう。」

彼の頭の中には、一人一人に合わせた指導方法がプログラムされている。まるで、アナウンスのクリニックだ!

また、素晴らしいのは、たった一度お会いしただけでも、廊下で擦れ違った時、「原元君さようなら。」と、ちゃんと名前と顔を覚えて下さったことだ。

その鍛練会も今日で3回目。

読みは(原稿読み)は直せても、やはり声質までは変えられない。アナウンサーの基本はニュース読みだ。これができなきゃ全てを否定されてしまうほど・・・。いわゆるアニメ声で、CMやナレーション、ラジオでは良い結果を出せることも多かったけど、ニュースにはそぐわないこの声のおかげで、局アナ時代から、ニュース原稿読みは私の最大のコンプレックスとなった。

今でもそのコンプレックスは身に染みついている。「きっとまた否定されちゃうわ・・・」と、反射的にこわばりながら読み出した私を遮って、松平氏がこう言った。

「ふーん、こうして聞いていると、君のような声でニュースを読むというのもなかなか良いかもしれないな。普通はみんなは低くて落ち着いてるだろう。でも、君は違う。声自体に特徴があって。これからはそういう時代かもしれないな。ちょっと感動的ですね。

・・・!涙がこぼれるほど嬉しかった!

アナウンスメントはアナウンサーの基本です。でも、それだけではダメですね。人のコンプレックスを取り除く素敵な言葉を見つけられるアナウンサーに、私もなりたいです。


1998.6.22

米経済誌『フォーブス』が世界長者番付発表!

一位は4年連続ビル・ゲイツ氏で、個人資産は510億ドル(インドの国家予算に相当する額らしい)だの、日本の堤 義明氏は順位が落ちたといっても92億ドルの資産があるだの、私にはあまりにも手が届かなさ過ぎてなんら驚きもない。

それよりなにより、ビックリしたのは、「国王・独裁者」という部門!知らなかったな〜。(あたしだけ?)なんだよ、この部門!?つまり、金持ちの独裁者のランキング!?皮肉ってるとしか思えんな。ちなみに一位はブルネイのボルキア国王の360億ドルだとさ。


1998.6.21

日本全国1億2000万人総サッカー評論家と化した今日、朝っぱらからウチの鬼母が、小市民の父をたたき起こして、

「あんたが葬式から帰ってきた瞬間に、日本は点を取られた!あんたのせいだ!」と責め立てていた。

そ、そうなの?父ちゃん。すげえ影響力だなあ。

今日、父の日なのにね・・・。


1998.6.20

ぐわぁっ、なぜ勝てない・・・。岡田ジャパン!!

「一方的に日本が攻撃してた」なーんて、言ってるけど、毎回ちゃんとカウンターされてんじゃんか。今回は守りが甘過ぎだと思ってたんだよ。井原も、何度も抜かれちゃったしね。

中田も粘ったんだけどなあ。城って下手なんじゃないのか?機能してないじゃん。しかも笑ってんじゃねーぞー。FWにはもっと老獪なヤツが欲しいよね。

もし、カズがいたら・・・。ハッ!禁句を口にしてしまった。

NHK総合の試合中継で、スタジオで怒りをにじませているラモスを見ていたら、岡田ジャパンに対して一番厳しい目をむけているのはマスコミやサポーターではなく、元日本代表つまりOB達だなと思った。

ところで、今回はクロアチアの国歌斉唱に泣けたよ。私たちのそれとは違う重みがあるよね。このフランス大会でぜひとも優勝して欲しいチームだ。ボバン、頑張ってね。

う〜、阪神ファンの気持ちがちょっぴり判った気がするよ。


1998.6.19

うちの父ちゃんが入っている草野球チームは、よく人が死ぬ。今日も一人死んだ。まったく、一年に三人のペースだ。

うちの父ちゃんは56歳で、まだ一応ピンピンしてる。

チームの目標は、リーグ優勝とかそんなんじゃなくて、一人でも多く還暦を迎えられることだとさ。ひぇ〜。

父ちゃん、長生きしたかったら早くそのチーム退団しろよ。


1998.6.17

昨日おみくじを引いたら、大吉!!(といっても、実は私、凶って出たことないんだよね。)

仕事もプライベートも上手くって書いてあったんだけど、「傲慢はタブー」と一言添えてあった。・・・、最近ちょっと暴走気味だったんだよね。当たってるぞ。

今日の「はーい 朝刊」は「謙虚、謙虚」と心の中で唱えながらやりました。どうだった?

<以下番組一部再現>

原元 『どの科目で受験するかは、当日問題を見てから選びなさい。参考書の持ち込みもOK!』山梨学院大学では、来年の春からすべての学部でこんな入試を実施します。8科目16問の中から3科目を選び、参考書や教科書、ノートなどは何冊でも持ち込んで良いということです。『暗記力より、資料を使って解答を引き出す思考能力を持った学生を欲しいから』というのが理由だそうですが、パソコンなどの電子機器類の持ち込みは認められていません。」

原元   「ここまで何でもOKと言われると、これまでの暗記型の受験生は対策を立てられなくて困ってしまいそうですね。」

大野キャスター 「良い試みですよね。ただ受験生のなかには、選び過ぎてそっちで時間食っちゃう人もいるのではないでしょうかねぇ。」

原元   「・・・、いや、さすがにそれはないんじゃないですか。では、今夜はこの辺で。」

受験生諸君!これからは単語帳より、目次作りの時代だっ!!


1998.6.15

ふーむ、久々に酔って正体を失う人を見たぞ。まあ、可愛らしい酔っ払いだったから面白かったけど。

そう言えば、前回酔っ払って記憶を失くしたのはいつ頃だったろう。

私の酔っ払いデビューは、トイレで吐いてたら、そのまま便器に顔が落ちちゃって、そんでも一生懸命水洗のレバーを握ってたから、吐きながら自分の顔を洗ってたというヤツ。もう少しで、「女子大生、トイレで溺れる!?」というB級ニュースのネタにでもなるところだった。

最悪だったのは、飲み過ぎて次の日脱水症状を起こし、救急車で運ばれたヤツだな。しかも旅先で。ありゃあ、まいった。

フィニッシュは、バイト先の打ち上げで、賞金賭けてやった一気大会!酔って家に運ばれたけど、手にはしっかり札束を握ってたらしい。(ウチの母ちゃんは未だに「あれは、でかした!」と言ってる。)

ドロ酔いする女子アナっていうのもみっともないから、社会人になってからはさすがにそういうこと止めちゃったけど、止めようと思えば、止められるもんなんだなぁ。それに、ちょっとの酒じゃ酔わなくなったし・・・。でもさ、分別ついちゃうのってなんか淋しいよね。


1998.6.14

サッカーW杯日本代表初戦!!

一日中落ち着かなかった・・・。何やっても、「あー、あと○時間後に始まるー」って。買い物してても段々口数が少なくなって、「早く家に帰らなきゃ〜」と気もそぞろ。判断力が鈍ってしまって、そんなつもり無かったのに、6万円のスーツを買ってしまった(!)。ひえ〜、なんでこんなもの買っちゃったんだろう。(これも一種のW杯経済波及効果か?)

いつもは混んでいる道路も、今日はガラガラ。直ったばかりの愛車をブンブン飛ばし急いで帰る。あんまり焦って、気持ち悪くなってしまった。

家に着いたのは、夜9時。速効テレビをつける。

来た!!日本代表チームがアルゼンチンチームと一緒にピッチに出て来た!うっ、これだけで、胸が苦しくなってしまった。

そして、国歌斉唱!この瞬間を待っていた。ここまで長かった。ほんとに。日本サポーターたちが一緒になって歌ってるのを聞いてたら、涙が出て来て止まんない。よくぞチケットを手に入れて応援に駆けつけてくれたよ、兄弟。5年前の「ドーハの悲劇」から「ジョホールバル決戦」、そして「カズ代表落ち」、「チケット問題」、いろんな出来事が頭ん中に蘇って来て、この瞬間、きっと選手も監督もサポーターも、日本中みんなの気持ちが一つになってるんだって思った。そんだけでもう感動です・・・。この時代に産まれて良かった。

さて、肝心の試合の方は、・・・ムムム。

さすが井原、さすが中田、さすが川口、そして、さすが秋田!(今回の代表の中で、私は秋田が一番好き。着実に仕事をこなす職人さんって感じだよね。)

しかーし、それ以外は・・・?なんだかずーっと言われてる決定力の無さが、まだ解消されてないなあというのを感じさせられてしまいましたね。

あの世界の強豪アルゼンチン相手に、ディフェンスは良かったのになぁ。引き分けに持ち込めそうなチャンスは一杯あったのになあ。

今日の試合はなんか物足りなかった。「うおー、すげぇーっっ!!これぞW杯だあっ!!」という感動が、どちらのチームからも得れなかったなあ。

今日の私のピークは、国歌斉唱でした。(中田も歌ってたね)


1998.6.12

毎週金曜日夜9:00生放送の「NHK 週間ハイビジョンニュース」は、W杯試合中継の為、一ヶ月お休みです。次は7月10日です。

ということで、今日は歯医者に行って来た。10年も通っている歯医者さんは、40歳くらいのナイスミドル。趣味も良い。

診察台に乗り大口を開ける私に、その歯医者さんは「いやあ、もう最近たまらないんですよねえ。」と愚痴り出した。

なんでも、松田聖子の再婚相手のせいで、世間から歯医者は金持ちだと思われちゃって困ってるそうだ。しかし、2,000万円もの指輪を贈っただの、金色のスポーツカーを乗り回してるだの、波多野さんも趣味悪そうだなあ〜。

「でもね、彼(波多野さん)、かわいそうなんですよ。おかげで8ヶ所もアルバイトしてるってワイドショーにばらされちゃったから、来年から税金の申告がタイヘンですよ・・・。」

なんだよ、やっぱもうかってんじゃん!!治療を受ける私の大口からしたたり落ちるヨダレ。これは、愚痴に相づちを打ち続けてこぼれたものか、はたまた歯医者の稼ぎを妬んだものか・・・。

それにしても、みんな、天下の松田聖子を嫁にしたのに、あんまり祝福していないようだ・・・。ま、そりゃ、そうだな。


1998.6.11

愛車のビーちゃんのクーラー修理の為、代車を借りたら、なんとベンツだった!!

「ちょっとくらいぶつけてもいいよ。」なんて工場のおじちゃんが言ってくれたけど、

えへへ。もうバンパー割っちゃった・・・。どーし−よー。


1998.6.10

「原元さん、今夜は好きなだけしゃべって良いからね」。パートナーのガンちゃんこと大野岩雄氏が、私の顔を見るなり言った。そう、今夜の「はーい 朝刊」はマンガの話題だったのだ。きゃっ。

<以下番組再現>

原元 『みなさんはマンガを読んでいますか?』、マンガをテーマにした読売新聞の投書特集にたくさんのお便りが届きました。『マンガに励まされた』、『家族みんなで読んで、会話が弾む』など、マンガ支持派がほとんどですが、その一方で、『小説に比べて想像力が育たない』などの声も根強く残っています。」

大野キャスター 「原元さんはマンガが無ければ生きていけないらしいですねえ。」

原元  「はい。私はマンガに育ててもらいました。友達との付き合い方から、源氏物語まで、、全てマンガで学びました。」

大野キャスター 「となると、マンガ支持派どころじゃないですね。」

原元   「マンガは私の先生と言っても過言ではありません。まだたったの1,500冊ほどしか持ってないのですが、将来は、人生に悩む人に、その人にふさわしいマンガを紹介してあげる『マンガ人生相談喫茶』を開くのが夢です!!

相談者と出資者求む!

ところで、私は「マンガのせいで想像力が無くなる」という短絡的意見が昔から大嫌いだ。だって、活字を読んで背景を想像するだけが「想像力」じゃないじゃん!マンガと小説を比べること自体間違ってるよ。

文字しかない小説をラジオに例えるなら、画がついてるマンガはテレビだ。テレビに画がついているからと言って、想像力が貧しくなったかい?

むしろ、一人でストーリーと画の両方を産み出す漫画家の想像力(創造力)に敬服する。そして触発される。

マンガを読んだせいで無くなるような想像力なんて、本物じゃないよ。

ごちゃごちゃ言う前に両方読みゃあいいじゃん!世界一のマンガ大国に住んでいるんだから。もったいないよ。


1998.6.8

大学のマスコミセミナーに呼ばれる。マスコミ志望の学生15,6人を相手に、アナウンサーの世界について語って欲しいとのことだった。

自分がアナウンサーという仕事を意識したきっかけや、受験生時代、アナウンサーになって良かった瞬間、苦労なんかを思い付くまましゃべった。どっちかっていうと、自分自身に言い聞かせているみたいだったな。

同じ卒業生で、現在はキー局でディレクターをやっている男性・Tさんも一緒だった。さすが人気バラエティー番組を担当しているだけあって、話が面白い。私も学生と一緒に聞き入ってしまった。

「カメラが回ってる本番だけがディレクターの仕事じゃない。どうすれば出演者が一番良い状態で本番に出られるか、そこに持っていくまでを考えるのも仕事なんだ。スケジュール組みや移動、食事、本番以外の全てにも、演出・構成が始まってるんだ。

そーなのよ、そーなのよ。一応出演者側の私からすると、ここまでちゃんと理解してくれているD(ディレクター)って、すごく信頼できるんだよねー。つまり、人の扱いが判ってる人だなって。いくらプロだからと言っても、チームワークだもん。些細なコトが、現場を盛り上げたり、盛り下げたりするのよぉ。ここまでちゃーんと考えてるDの為なら、スタッフも出演者もみんなついていっちゃうよん。

私はこの仕事を始めて7年目だけど、「この人の為なら頑張っちゃう!無理をしてもいいや!」と思えるDは、実は結構少ない。自分の作品だからと強く意識し過ぎてスタッフに命令しまくるDもいれば、現場を仕切ることが出来ずみんなのテンションを盛り下げるDもいる。自分の作業だけをこなせばそれだけで良いと思ってるDにも困る。

Tさん曰く、「無駄に思えることが、より良い番組作りにつながる。」のだ。

アナウンサーとディレクターの関係は難しい。Dはアナを選べるけど、アナはDを選べない。残念ながら使われる立場なのだ。

名古屋のCBCに局アナとして入社したばかりの頃、女子アナの先輩に、こう言われたことを思い出した。

「自分が待ち望んだ仕事がやってきた時、良いディレクターがつくとは限らない。つまり、どんなにやりたかった仕事でも、ほんとに上手くいくとは限らないのよ。」

全くその通りだと思うし、その逆もあることを学んだ。自分の可能性を引き出し、開花させてくれるディレクターに巡り合った時の幸せ。

人対人。この仕事、財産は人なんだよね。やっぱり。


1998.6.6

今日は高校の友達の結婚式。

こーいう場では、必ず思い出話に花が咲くんだけどさあ、私はちょっとドキドキもん。だって私、結構恥ずかしい思い出ばっかりなんだもん。

今日出たのは、私が高校2年生の時、文化祭(の後夜祭)で、足を捻挫していたのに松葉杖を突きながらフォークダンスを踊ってた光景が忘れられないというもの。・・・だって、お祭り騒ぎ好きなんだもん。

ちなみになんで捻挫をしたかというと、休み時間中、突然「歩き方」を忘れてしまったのだ!?「あれ?足ってどうやって動かすんだっけ。え〜っと、よいしょ。」始業のベルが鳴ったので、慌てて席に着こうとムリヤリ動かしたら、「ゴリッ」、なんと左足首の靭帯を2本も伸ばしてしまったのだ。おかげで2ヶ月も杖をつくハメになった・・・。

それから、いつも壁際に身を摺り寄せる様にして歩く「ウォール君」という男の子がいて、そんな彼に興味を持った私は、わざと彼の進路に立ちはだかるという実験を行ったらしい。彼の取った行動は果たして!?・・・彼は反対側の壁に擦り寄って何事も無かったように去ってしまった。つまんねーなー。

それにしても、我ながら昔の私って・・・。ま、昔よ、昔。

その高校時代の親友に、「私には『ぢょしアナ日記』に書いてあることが手に取るようにわかるわ。だって美紀ちゃんて、今でも全く変わってないんだもん。」と言われた。


1998.6.5  祝!HPアクセス55555件!!

今週の「NHK 週刊ハイビジョンニュース」はサッカーW杯特集でした!ゲストに元日本代表でNHK解説者の山野孝義さんをお迎えして、全編サッカーW杯!!

Wcup.gif (47005 バイト)昨日予告した通り、今日私はFAXガール!日本代表のユニフォームを着て登場だー!スタッフから、「君、今までの衣裳で一番似合うよ、それ。チビっこサポ−ターみたい!」と絶賛(?)だったぞ。ふっふっふ、アタクシ、コスプレにはちょっと自信あるのよ。

山野さんには、「あれ?君、キャスターなの?僕、そーいう(コスプレ)専門の人かと思っちゃった」と言われてしまった・・・。うーん。

さてさて、番組では視聴者のみなさんからの応援メッセージを、電話やFAXで募集しました。どのくらいくるのか全く見当がつかなかったのですが、おかげさまで予想以上にたっくさん集まりました。ありがとうございました。

子どもたちが描いてくれた選手の似顔絵、とってもかわいかった。それから、素敵なメッセージ。

「小野、頑張れ!カズの背番号、栄光の11番に負けるな!」

「最近日本は世界で軽視されがちですが、岡田ジャパンが株を上げれば、日本の株価も上がるかもしれない」(いや、実際成績が良ければ経済波及効果も上がるでしょう。)

「年寄りでもキラーパスやゾーンディフェンス、一生懸命覚えましたよ。やれば出来る頑張れ!!」

Wcup2.gif (30287 バイト)FAXを紹介しながら、私の身体にみんなの想いが強く染み込んでくる。この番組では(私は)視聴者のみなさんと生で触れ合うのは初めてだったけど、やっぱり良いよねー。こーいうの大好き。

ぜーんぶ目を通したら、なんと、知ってるハンドルネームが続々出て来るじゃないですかっ!?笑っちゃったー。でも、嬉しかったよぉ。みんなー、ありがとね。ご協力感謝、感謝。

他にも、日本国内の盛り上がりをVTR取材したんだけど、ディレクターさんが「今回はちょっとドラマっぽい演出でやってみましょう。」と言うので、「演技なら任して!『ガラスの仮面』で鍛えた(?)演技力をお見せしますわ。」と、勝手に演出し、歌まで歌うノリノリの私。しかし、ディレクターさんは恥ずかしそうな顔をして、「原元さん、ごめん。やっぱり大人しくやりましょうか・・・。」と言った。(なんだよー、自分から言い出したくせにぃ。)

と、言いつつ、ディレクターさんもちゃーんと私のキャラを考えていてくれて、W杯の情報収集を「マンガ 日本代表選手物語」から得る原元、なーんていうシーンを作ってくれた。(ちなみに、このマンガはホントに私の私物)

山野さんの予想では、日本はアルゼンチン戦でひょっとしたら一勝あげられるかも知れないとのことだ。実は私もそう思う。一勝二分けっていうのはどうだ?ちょっと楽天的すぎ?

「勝負は勝たな、あかん。負けたら、あかん。」という山野さんの言葉で番組は締めくくられた。

そうだ!頑張れ、岡田ジャパン!!勝って、決勝リーグに進んで、また私たちに特番をやらせてくれぃ!

ところで「君、毎週コスプレして出れば?」と言われた・・・。望むところよっ!!

-お知らせ-  今回アクセス55555件目をゲットされたポルポル君には、私が取材VTR中で歌った(そしてディレクターを恥ずかしがらせた)サッカー日本代表の応援歌「アレ!ジャポン!!」のCDをプレゼントします。テレビの前で歌ってね。私もきっと歌ってるから。


1998.6.4

明日の「NHK 週刊ハイビジョンニュース」は、サッカーW杯特集!!

そこで、番組ではみなさんから日本代表への熱いメッセージを募集します。ぜひ参加して下さい。

FAXの受付はもう始まっています!みなさんの熱い想いをぶつけてね!
(注:もちろんサッカーに関してよ)

ちなみにFAXガールは私よ〜ん。しかも、日本代表のユニフォームを着て登場(予定)なのだ!

P.S   HPのアクセスカウンターが、そろそろ55555件に達しそうです。
今回は、見事55555件目をゲットされた方に賞品が有ります!
なんとW杯関連グッズだぁっ!

証拠の画像を添付してぜひ申告して下さい。


1998.6.3

関東もとうとう梅雨に入りました。みなさんいかがお過ごしですか?私にとっては一年で一番嫌な季節です。せっかくブローした髪は湿気でメチャクチャ。化粧も溶ける。最悪な季節です。

今夜の「はーい 朝刊」は、大雨により、髪は爆発、化粧はドロドロ。大変見苦しい姿をお見せ致しました。・・・反省。

<以下番組一部再現>

原元     「さて、ポケモンで日本の空が楽しくなりそうです。全日空は、夏休みの期間中、ピカチュウなどポケモンのキャラクターを機体に描いた『ポケモンジェット』を登場させます。機内も、スチュワーデスのエプロンから紙コップ、座席シートまでポケモンデザインで統一するそうです。子どもたちにとっては、この飛行機に乗ること自体が旅の目的になってしまいそうですねぇ。」

大野キャスター 「ポケモンといえば、テレビ放映で一時パニックを引き起こしましたが、今度は飛行機に乗りたい乗客殺到で嬉しいパニックになるかもしれませんね。」

原元  「あのぉ、スチュワーデスさんも、ピカチュウの格好して欲しいですよねえ・・・。

機内ではポケモン映画の上映もあるそうだ。みんな、引きつけ起こすなよ!


1998.6.2

カズが落ちた・・・。

ひどいよ、信じてたのに。カズが最後の力を振り絞ってゴールを決めるところを見られるって。もう終わったとかなんとか言われてるからこそ、彼の活躍が見たかったのに・・・。きっと、どんな若手の選手のゴールよりも重みのある、想いの詰まったゴールとなったのになあ。非情だ、あまりにも非情だ・・・。ふん、浪花節ですいませんねえ。

でもね、岡田監督の説明がさ、なかなか筋が通ってたんだよね。「城を攻撃の柱とした時に、カズを使う場所がない」ってやつ。

監督は別にカズが「終わった」とか「もう役に立たない」とか言ったわけじゃなく、「今回他のメンバーと組み合わせたり、対戦相手をシミュレーションした時」に限ってという言い方をしてくれていたし、ましてや「すまないと思ってる」とか「僕も悩んだんです。」なんて余計なことは一切言わなかった。岡田監督の戦略の中にカズは入らなかった、それだけのことだ・・・と。なんかクヤシーけど、納得させられてしまった。

監督って、顔はとっちゃんボーヤみたいだけど、中身はボーヤじゃないよね。誰よりも大人だ。彼の生き様に触れただけでも、大きな収穫だ。

ところで、岡ちゃんベスト・ファーザー賞受賞おめでとう!!

ふっふっふ。私の予言通り岡田監督が今年のベスト・ファーザー賞に選ばれたっ!!あの中村橋之助や村上宏明らとともにであるっ。すごいぞぉ。最も頼り甲斐のある男という勲章をもらったようなもんだ。

今日本の子どもたちを救えるのは岡田監督、あなたしかいない!絶対、絶対W杯で素晴らしい試合を見せてくれぃ!

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