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1998.2.28

母が買い物袋をたくさん抱えて、大慌てで家に入ってきた。「ねえねえ。気持ち悪いのよ〜。私がエレベーターで一緒になった男の子、『荷物持ちましょうか?』だってぇー!今時いないわよねー」

それは同じマンションの中学生の男の子だったそうだ。住民の誰一人すれ違っても会釈すらしないこのマンションで(やーねー)、彼の礼儀正さと言うか、几帳面さは、前から私も感じていた。どこか崇高な雰囲気さえ漂っている少年だ。

しかし、良いコトしてるのに、「気持ち悪い」はひどいよね。母はまだ、「私立高校の受験の為かしら?」などと、彼の親切の裏に何か隠されているのではないかと疑っている・・・。つまり、最近の親や学校教育でそんなことを教えられるはずが無いと思っているのだろう。

私は、学生時代教師志望だった。母は、少年の犯罪報道を見る度に、「あんた、教師にならなくて良かったわよぉ」と言うけれど、今でも教師には未練が有る。

この間、少年のナイフ犯罪について、ベテランの報道記者の方と話をする機会が有った。私とはキャリアも比べ物にならないし、年齢も二周りほど違う。

彼は、今回のナイフ事件の「連鎖反応」は、「教育が悪い」と言う。でも、私は、そうは思わない。だって、連鎖反応だよ!?今年に入ってから急に、みんなで「せーの!」って一斉にナイフを使い出すなんて、教育のせいだけにするのは変じゃない。それに、「今の教育が悪い」なんてセリフ、何十年も前から言われてたでしょ。「今の教育は良いねえ」なんてセリフは、この先、どんな時代が来ても聞かれないと思うよ。

古代エジプトの壁新聞の遺跡から解読できた言葉は、「昔は良かった」だったんだってさ。何千年も前から言われてた言葉なんだよね、これって。笑っちゃうよね。

ちまたでは、「人気ドラマで、キムタクがバタフライナイフを持っていたのを真似した」というのが、少年達がナイフを持つようになったきっかけだと言われている。しかし、それはあくまで、「持つようになったきっかけ」で、実際に「使うようになったきっかけ」ではない。

じゃあ、その「実際に使うようになったきっかけ」は?多くの人たちが、例のドラマや教育のせいにするけど、連鎖反応のきっかけは、本当は、黒磯北中学校の女性教師刺殺事件でしょ。その報道を見たのが引き鉄でしょ。教育は背景にあったとしても、きっかけではないよね。

先の報道記者は「報道が悪い訳ではない。ナイフの正しい使い方や、人を傷付けた(傷付けられた)痛みというものを教えない教育が悪い」と言う。

では、報道は、ナイフの使い方や痛みを子どもたちに伝えているか!?それともそんな使命は持たされてはいけないのか!?毎日の様に飛び込んでくる少年犯罪のニュース。犯人が少年と分かるや否や、すぐに少年法の論議。何でもかんでも教育のせいにして、子どもたちはそんなニュースをどう見ていたのだろう。

黒磯北中学校の事件以後、バタフライナイフを購入する子供が増えてしまった。なによりも、これが答えだと思う。

最近の子は頭が良い。自分達が少年法で守られていることもニュース報道のおかげで良く理解した。「事件を起こすなら、今のうちだ」テレビを見た感想を私に話してくれた13歳の女子中学生いた。

彼らの人権を守るあまり、今の報道は子どもたちに甘いのでは?本当に彼らを守りたいなら、甘やかすべきではないのでは?本当に、私たち報道は悪くないのか!?(そのベテラン記者の様に言い切れる自信は、私にはない。)

教師だけが教育者ではない。私は、子供の心を育てられるような報道ができるだろうか。


1998.2.26

毎回ダジャレで「はーい 朝刊」をやるのも無理がある。今夜は無難にまとめてしまった・・・。

<以下番組再現>

原元   「長野五輪は『期待以上に面白かった』という(電通の)アンケート結果が出ました。また、MVPにはジャンプの原田雅彦選手が選ばれました。 (中略) その原田選手、少年非行防止の政府広報のポスターに登場することになりました。」

原元   「辛い時程笑っていた原田選手の笑顔ですから、なんだか説得力がありそうですねえ。」

浜崎キャスター 「原田選手の感動のドラマを生かした良いコピーを付けて欲しいですね。お説教じみたものは願い下げにしたいと思います。」

原元  「はい。ぜひとも着地の良いコピーを期待しています。では。」

実は、このコメントに決めた舞台裏では、かなりのドラマ(?)があった。

以前清原がこのポスターに選ばれた時、そのコピーは、「ホームランは打っても、覚醒剤は打つな!」という凄まじいものだったと言う話を聞いてしまったのだ。

この政府のセンス!!清原でさえこれだ。金メダリストの原田なら、もっとすごいものが考え出されるに違いない。我々も負けずに考えてみようということになった。

<以下打ち合わせ再現>

浜崎キャスター 「なにしろ、『飛行隊』に『非行防止』なんてシャレにもなんねえなあ。

原元 「浜崎さん、このコピーどうですか?」

まだ三つしか言ってないのに、コピーを考えるのは止めようという結論に至った。

ちなみにスタッフはもっとスンゴイの考えてた。「トリップするならジャンプでね」、「シャブよりジャンプ」・・・負けた。(悔しくないけど)


1998.2.25

キャンデロロにメロメロ。(もはや説明するまでも無いと思うが、長野五輪男子フィギュアで銅メダルに輝いたフランスの選手だ。)

昨夜は、長野五輪のメダリストを東京・代々木体育館に集め、エキシビションが行われるというので、私は何時間も前からテレビの前に座って待っていた。

五輪で滑ったフリーと同じ、「三銃士」のダルタニアンに扮し、長い巻き毛を後ろに束ね、白いシャツ(ちょっとはだけた感じの)にベージュのパンツ、そしてひざ上までの茶のロングブーツ。まさに中世の騎士スタイルでリンクに登場。

それだけでもウットリしてしまうのに、ウインクやら投げキッスやら、あのクルクルと手を回すあいさつ(我が家では今これが流行っている)に加え、なぜか舌なめずり・・・。う〜ん、五輪史上最高のフェロモン男。セクシャルバイオレットナンバーワン!(我が家ではなぜか今頃このフレーズが流行っている)

たまらんっ。ちびまるこ的日本人がイメージする「フランス男」まんまだ。The フランス男 of ジャパン女!(ぶんぽー無視)

2曲目には「サタデーナイトフィーバー」を踊ったキャンデロロ(深夜のスポーツニュースで見た)。トラボルタ張りに、白いスーツに黒いシャツ、そしてダンスの途中でジャケットを脱ぐと、引き締まった上腕ニトー筋が・・・!

この直後、私は39度の熱が出て倒れた・・・。


1998.2.23

今夜は「はーい 朝刊」月曜日の女性キャスターがお休みの為、私がピンチヒッターを努めた。(私の担当は毎週木曜日。)となると、もちろん男性パートナーも違う。いつもの浜崎氏ではない。が、私のキャラは変わらないので、いつも通り可愛気なくやらせてもらった。

<以下番組再現>

原元   「携帯電話に押されて加入者が頭打ちのPHSが、新たなターゲットを狙って巻き返しを図っています。PHS各社が注目しているのは、子供や主婦層。新サービスでユーザー獲得に懸命です。」

(中略)

原元   「子供向けでは、『自宅』など、設定した2ヶ所しかかけられないので使い過ぎを防げるサービスや、居場所をFAXで親に知らせるサービスなどがあり、、『親子』をキーワードにしたサービスが今後も登場しそうです。」

Sキャスター 「ほう、子供がどこにいるか分かるなんて、なかなか良さそうですね。」

原元  「そうですか?私の周りでは、子供よりも夫に持たせたいと言ってる人が多いですよ。」

Sキャスター 「そ、それは恐いです・・・。」

原元   「Sさんも、気付かない内にポケットにでも入れられているかも知れませんよ。気を付けて下さいね。それでは、今夜はこの辺で・・・。」


1998.2.21 CBCラジオ「まるっと土曜日」に出演!

午後3時、名古屋・栄のCBCに到着。古巣にゲスト出演だあ。

久々のラジオ、久々の東海地方、ちょっぴり心配だったけど、懐かしい先輩アナウンサー多田しげ男氏や、スタッフが「お帰りー」って迎えてくれて、それから、ガラス張りのレインボースタジオの前に、みんなが応援に来てくれた姿を見たら、なんだか「帰ってきたぞおー!ぱおーん」て感じで、急にハイテンションになってしまった。

(私はそうなると、「これは言っちゃいけないだろうな」というものを我慢できなくなってしまう・・・。大変危険だ。)

(今回は、このHPでもおなじみのTBSラジオの高林ディレクター・三重県出身が見学?付き添い?いや、見物に来ているので、あまり変なとこ見られたくないのに・・・。)

相変わらず段取りも理解してないし、数々の不安を抱えたまま出番が来た。見物人高林 徹氏と共にスタジオに入る。

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私が出演するのは、「ああ、青春のリクエスト大会」というコーナーだ。毎回テーマを決め、おもしろい電話やFAXをくれたリスナーのリクエストに答えて曲をかけるというルールだ。そのテーマというのが、「原元にちなんで『勘違い』」だそうだ。むむむ。複雑な気分だが、リスナーに負けず、私も勘違い体験談を語った。

などなど。まあ、急に思い出せって言われた割には結構あったなあ・・・。

段々調子に乗ってきて、止まんなくなってきた。「恋愛の勘違いの場合は、女の子より、男の方が多いんだよねえ!困るのよ!」とか偉そうに言い切ったり、あれほど言われていたのに、リスナーのリクエストした曲に「あー、私これあんまり好きじゃない」とか口走ってしまったり。気のせいか、隣の高林さんの口数も少なくなってきた・・・。もう、私の生き様(?)自体が勘違いって感じ。

でもね、そんな私でも、番組中に電話をつないでお話したリスナーの方が、「原元さん、懐かしいですね」と言ってくれたり、「たまたまラジオを付けたら、聞き覚えのある声が聞こえてきました。お帰りなさい」というFAXもたくさんもらったりで、嬉しかったなあ。顔じゃなくて、声を覚えていてれるなんて!?感激です!ホントに嬉しい。

ちょうど1時間ほどで出演コーナーは終了。スタジオに応援に来てくれたみんなにあいさつ。驚いたことに、みんなお揃いのトレーナーを着ていた!しかも、背中に「原元美紀応援会」の文字!?自分で付けてしまったくせにすごいネーミングだ(汗)

さらに、左胸には私の顔写真がっ!!す、すごい・・・!(しかし、HPにアップされている私の顔写真をプリントするのは、肖像権の侵害ですので、個人で楽しむだけにしましょうね。あしからず)私も1枚貰ってしまった。自分で着るのは恥ずかしいけど。ははは。

CBCを退社して2年になるけど、やっぱり古巣はいいなあ。局に一歩足を踏み入れたら、東京に来て、普段忘れかけていた自分を思い出した。「人を楽しませることの出来るアナウンサーになりたい」という初心や、「私はちゃんと4年間ここで仕事をしたんだ」、というささやかな自信とか、いろんな思いを取り戻した気がする。よーし、がんばるぞ。


1998.2.20

明日は久しぶりにCBCラジオに出演!以前私も担当していた「まるっと土曜日」に出ます。でも、どんなことやるのか(やらされるのか)知らないんだよね。いや、正しくは、教えてもらってないんだよね。一応聞いたんだけど、「原元の場合は教えない方が・・・」って断られた。

不安だ。また失態をさらしそう・・・。ん?それを期待されてんのか!?

P.S トヨエツがCMで結婚指輪はめてるんだって!知ってたぁ!?


1998.2.19

今夜の「はーい 朝刊」は、影絵界の第一人者、藤城清治氏の作品展を取材。某テレビ局の天気予報や、アンデルセンの童話の挿し絵などで有名なので、誰でも一度は見たことがあるのでは・・・。

藤城作品の魅力は、まるでステンドグラスのような鮮やかな色使いとデザインの細やかさ。カッターで台紙を切り取り、裏から色の着いたフィルターを貼り付けて作られている。すべて手作業だ。

会場には、「銀河鉄道の夜」などの宮沢賢治の童話シリーズや、影絵劇の人形も展示してあるが、圧巻は、氏がライフワークとしている宗教画。ここにも、影絵ならではの効果が見られる。白く光る天使の羽やイエス・キリストの光輪は、決して絵の具では出せない自然な輝きを放っている。

また、会場内は壁や天井にも走馬灯の様に影絵が映し出されたり、池の水面に反射する影絵をこれまた鏡に映し無限の広がりを作り出してあったりと、まるで万華鏡の中に入り込んでしまったかの様な感覚を味わえた。すっかり魅了されてしまった私、平衡感覚がなくなって来てうっかり池にはまりそうになってしまった。

さて、このリポートを見たMY パートナー浜崎氏の感想はこうだった。

<以下番組再現>

浜崎キャスター 「うーん、奇麗ですねえ。『影』と言うより、『光と色』の芸術ですねえ。」

原元   「藤城さんは、子供の頃、戦時中の灯火管制や停電の暗闇を体験して、光というものに執着するようになったそうです。」

浜崎キャスター 「そうですか。私は影のある男と呼ばれることに執着してるんですけど・・・。」

原元   「はぁ。・・・どうぞお好きになさって下さい。今夜はこの辺で。」

影を引きずって、じゃないだけマシかな・・・。


1998.2.17

いやあ、今日のジャンプ団体金メダル、すごかったねえ。おかげでアンチ冬季五輪の我が家(2月13日の日記参照)でも盛り上がったよ。でも、

母 「すごいわねえ。原田って。泣いても笑っても話題になっちゃって。マスコミも大助かりねえ」

私 「・・・。お母さんはそんな心配しなくていいわよ。」

母 「あっ、お母さん一つ気になることがあるんだけど、どうして船木選手はマユゲ細くしちゃったのかしらぁ?ちょっとやりすぎよねえ」

私 「なんかもっと普通の感想ないの?」

母 「何よぉ、日本全国みんなそう思ってるわよ。NAOCもなんか言ってあげれば良いのにねえ。あんたそんなに言うなら、どうして女子のジャンプがないのか答えてみなさいよ?」

うっ、たまにスルドイとこついてくるんだよね。結局、今日も彼女を感動させることはできなかった・・・。


1998.2.16

久しぶりに、始末書を書いた。と言っても私のじゃないよ。ある地方局に勤める後輩アナウンサーの分だ。まあ、聞けば彼女はちょっとした放送事故をやってしまったのだけれど、始末書なるものを初めて書くので、困っているのだ。ふっふっふ。私の経験から言わせてもらうと、一度書いた人は何度も書くハメになるんだよね。

「私だけが悪いんじゃないと思うんですけど、だって、ミキサーの**さんがその後よけいな指示をしたから・・・。」

「あんたねえ、そんなこと書いたって、誰も『そうか、災難だったなあ』なんて同情してくんないわよ。言い訳したいのは判るけど、それなら『**さんがそう指示したのは、私の失敗が発端になっており』、って書いとくもんよ。読む人が読めばちゃんと真意を理解してくれるわよ。大事なのはねえ・・・。」

私は始末書書きのノウハウを電話とFAXを使って伝授する。1時間くらいかけてやっと完成した。ふーっ、やれやれ。

「さすが、原元さん、噂通りですね。じゃ。」チン♪(電話は切れた)

おい、ちょっと待てっ!どういう意味だそれわっ。いや、それよりどんな噂なんだーっ!!


1998.2.15   ホームページ開設半年記念日!


1998.2.14  聖バレンタイン・デー

今年の義理チョコは10個くらい、「はーい朝刊」のスタッフと、いつも「お前はバカだなあ」と私を叱ってくれるありがたい方に。感謝を込めて。

しかし、義理チョコの数で、フリーの身を思い知らされるよね。CBCの局アナやってた頃は、「義理チョコは送らない主義」を貫いていたクセに、去年から配り歩くようになった。

それにしても、デパートのチョコレート売り場に郵便局の出張所まで出てるし、名簿広げて50個くらい送ってる人はいるし、みんなスゴイんだね。今までチョコレート売り場って行ったこと無かったからカルチャーショックだった。ところで、これも経費で落とせるだろうか?


1998.2.13

やはり13日の金曜日はあった。金曜日は仕事で朝帰りなのに、早くにたたき起こされて、鬼母と魔女姉の買い物の運転手となる。

車を銀座に走らせる間、案の定いろいろと責められる。決して口答えは許されない・・・。

姉 「ねえねえ、冬季オリンピックなんてどこがおもしろいのよぉ?」

うわっ、またそんな質問を私にぶつける。いつもこの人たちは、まるで学生をわざと困らせる面接官の様なことばっかり聞いてくる。

私 「えーっと、どこが面白くないの?」

姉 「だってさあ、夏の五輪と比べて、迫力ある絵が無いのよねえ。」(この人たちは、「絵がある」とか、「伝わって来ない」とか、不思議と専門的な言い回しを口にするんだよね)

母 「そうそう、なんか一人一人飛んだり滑ったりするのが良くないのよ。みんな一辺にやりゃいいじゃない。陸上の短距離みたいにさ」

姉 「そうなのよね。他人と同時にやるから普段自分一人では起こせない『奇跡』が起こるんじゃない。他の選手に引っ張られて自分もスピードに乗ったとかさ。心理的な駆け引きとかさ。」

私 「でも、一人一人の純粋な能力が測れるし・・・。」

母 「そんなのただの記録会じゃない。自分の順番が早かったら、後の選手が自分より良い記録を出さない様に願っちゃうデショ。そんなの不健康だわ」

私 「そんなコト言っても・・・、フィギュア・スケートなんかは美しさを競ってるわけだしぃ」

二人 「大体、美しさなんて抽象的なものを競うのが無理が有るわよ。負けたら納得がいかないわよ」

私 「でもさあ、見てて感動しない?」

姉 「別に。だってアタシ感動なんてしたくないもん

・・・。私はアナウンサーになって6年になるが、未だにこの人たちを論破できたことはない。


1998.2.12

今夜の「はーい 朝刊」は私の取材あり。「東京手描友禅展」。失われつつある東京友禅の若手染色家達のユニークな挑戦。なかなかシブイネタだ。

花園神社やゴールデン街、都庁のビル越しに見る富士山。新宿で活躍する染色家7人が、友禅の魅力を知ってもらおうと、慣れ親しんだ地元「新宿」の街並みを、額絵や帯に描いた。

友禅画の特徴は、日本画のような繊細なタッチを持ちながら、布地の織目を大胆に生かした点にある。例えば、銀色のしわが浮かび上がる「銀通し」という布地は、玉川のさざ波に。金箔がまぶしてある「金通し」は、新宿の夜空を飾る天の川に。決して絵の具だけでは作り出せない優しい風合いが生まれる・・・。

後継者が20人しかいなくなってしまった東京友禅。着物離れの現代だけど、この素晴らしい技術を残したいという切実な思いが伝わってくる。なかなかエエ話や。

<以下、番組中の会話再現>

浜崎キャスター 「失礼ですが、今まで『東京友禅』を知りませんでした。でも、100年の伝統があるのですね」

原元  「はい。100年経ったら、伝統工芸としてみとめられるそうです(通産省で決められているのだ)。昭和35年頃までは、神田川の友禅流しとして有名だったそうですが、今では、染色家の方達、自宅のお風呂でやっているそうです」

浜崎キャスター 「赤い手ぬぐいマフラーにして〜、やってるんですね?」

原元   「あー、・・・その『神田川』ですか。・・・今夜はこの辺で」

エエ話にもギャグを言ってみたい体質になってしまったらしい。

P.S   体調が悪いとなぜか右目が腫れます。テレビを見て「原元、顔がブサイクになってるぞ」とビックリした方、ただの風邪です。心配かけてゴメン。


1998.2.11

やっと観た、「タイタニック」!!ああっ、ディカプリオってやっぱり天才。お姉さんはうっとり。

23歳にして、あの口にくわえた煙草を弄ぶ仕種。この若さでこんな巧みな小道具の扱いができる俳優って他にいないよね。(ああっお姉さんはその煙草になりたいっ!)また、沈み始めるタイタニック号の甲板で、不安がるヒロイン・ローズをぎゅっと抱き寄せる時、彼女の頭を自分の顔に押し当て、頬に片方だけシワを作り、抱擁の力強さを表現するディカプリオ。自分の顔をひたすらカッコ良く撮りたがる若手俳優の多い中で、こんな細かい計算のできるのって他にいないよね。

ただ一つディカプリオにケチを付けるとしたら、襟足が短いことかな。なんかいつもぼっちゃん刈りみたいな襟足なんだもん。「タイタニック」ではオールバックにもしていたけど、襟足がなあ、セクシーじゃないんだよなぁ・・・。

映画のラストには賛否両論あるそうだけど、私は大満足!3時間14分も決して長くはなかった。けど、二人の出会いのシーンだけはしっくりしなかったなあ。

金の為の結婚が嫌になり、出航初日のタイタニックから身投げをしようとするヒロイン。それを止めるディカプリオ。別に大ゲンカのシーンが有る訳でもなかったので、いきなり泣きながら走って来て「自殺」なんて、唐突過ぎて違和感。しかも上流階級の娘なのに、パーティーでは労働者風の男が吸ってる煙草を取り上げ口にくわえ、ドレスを捲り上げてダンス。どこでそんな下品なマネ覚えたんだ。あたしでもやんないぞ。なんか違和感。それ以外は完璧。

教訓:メイキングは見過ぎないこと。せっかくのSFXも、見飽きちゃってた・・・。


1998.2.10

夕方、銀座の駅で、突如「君が代」が聞こえた。も、もしや・・・。みんな一斉に走り出す。私も慌てて追いかけた。人込みを掻き分けて見ると、街頭テレビにスピードスケートの清水選手の顔が映っている。

「こ、国歌が流れるってことは・・・」

「あっ、日の丸が一番高くはためいている・・・」

心の中でつぶやき、ドキドキしながら画面を見詰める。

テレビの前に集まっている30人ほどの人たち、「君が代」を聞きながら、みんな無言だ。でも、同じコトを考えてる。同じコトを感じてる。

オリンピックって不思議。偶然通りがかっただけの私たちの気持ちを、一つにまとめてしまう力がある。自国の選手の活躍を願い、心から誇りに思う。これが他のスポーツ大会ならこうはいかないよね。


1998.2.5

一体いつからこうなってしまったのだろう。毎週木曜日、「はーい 朝刊」では、まずその日取り上げるニュースを読売新聞朝刊の紙面から選び出す。その基準は、ギャグを言えるかどうか。その結果、今夜は今までに無いくらいのとんでもないことになってしまった!

<以下再現>

原元   「長野オリンピック開幕までのカウントダウンも、残すところ『1』となりました。ここにきて日本選手団の団長が、日本の目標金メダルの数を、これまでの『2個』からひとつ増やし、『3個』と上方修正しています。ジャンプ陣の好調さを反映して、『皮算用』も強気になったようです。」

浜崎キャスター 「まあ、最近は本番に強い選手も増えていますし、ここは『取らぬタヌキの皮算用』ではなく、『タン・タン・タヌキの金・・・メダルと行きたいところですね。」

原元    「(ズルッ。)金・・・メダル、ですねっ?ハァー、なんだか力が抜けてしまいましたが、選手の皆さん、頑張って下さい。今夜はこの辺で、さようなら。」


1998.2.4  祝!アクセス30000件突破!!

営団地下鉄さま、お許し下さい。私めは、またしても悪い事をしてしまいました。アクセス30000件突破という今日の良き日に。(しかも、初犯じゃないぜ、グヘヘ)でも、どうしても、どうしても、欲しかったのです。

夕方、とある地下鉄の駅改札を、いつもの様に早足で駆け抜ける私。「あれ?」私は立ち止まった。なんだろう?今、違和感と懐かしさのような気持ちが一瞬心をよぎった。そっと振り返ると、帰宅ラッシュの人込みの向こうに、見覚えのある眼差しが。私は、吸い寄せられるように近づいた。

「ああ、どうしてこんなところに・・・」そこにいたのは確かに私の知ってる男。尾崎 豊

モノクロのポスターの中。なにかを見つめる尾崎の横顔。少し長めの前髪から覗いているその瞳は、彼特有の、獲物を狙っているような鋭さを持つ。しかし、叶わない何かではなく、しっかりとした現実を手に入れようとする確かな視線。きっと、私たちと同じ世界を見てる・・・。

ポスターの前に10分くらい立ち尽くしたけど、立ち去る事が出来ない私。代わりに、このポスターを連れて行く事に決めた。(!)

そうと決まったら早い。通行人が見ているのも構わず、犯行に及ぶ。しかし、縦1m横2.5mの特大ポスターである。20個くらいの画鋲を外している途中、駅員さんに気付かれた!「しまった」一瞬自分の職業や年齢やいろんなことが頭ん中をよぎったけど、こんな時は慌てちゃイケナイ。

すかさず、ウインク一発。(あたしゃ、峰 不二子かっ!?)

しかし、駅員も苦笑して黙認してくれた。やったぜ!

P.S よい子のみなさんはくれぐれも真似をしないように。


1998.2.2

写真撮影。カメラマンは、高校時代の同級生S君。実は、このHPにアップしている写真を撮ってくれたのも彼なのである。プロとして雑誌やCMなどで活躍するS君。いつも破格値で引き受けてくれる。

今日の撮影は、宣材(宣伝材料の略)写真。いかにも爽やかそうな水色のスーツで微笑んでみる。うん、お見合い写真にも使えそう!!

さて、今度は、ちょっと遊んでアイドル風。(きゃ!)レモン色のふっくらしたタートルのセーターで、瞳を潤ませて・・・。「うーん、いいねえ」グッと乗り出してシャッターを切る彼。

 S君 「ねえねえ、原元。ちょっと紗(しゃ)かけよっか?」

原元 「ぼかすの?いいよ。でも、何で?」

 S君 「肌ごまかすから」

てめえ。いくら同級生だからって、ハッキリ言ってくれるじゃん!

しかし、そのおかげで、安心してアップの写真を撮る事ができた。段々ノって来て、「おっ、その目線いいねえ。今度コッチに流し目ちょうだい」「えー、こんな感じ?」こういう時、同級生って笑っちゃうよね。二人ともゲラゲラ笑いながら、もう止まらなくなっちゃって。髪をかき上げてみたり、軽く指を噛んでみたり、こんなの使えるかっ!って思いつつ、ポーズを取ってしまう・・・。

そうだ!この写真、HPのアクセス30,000件目をゲットした人にプレゼントしよう!と、いうことで、見事ゲットした方は証拠のページを保存してご連絡下さい。現在HPの表紙にアップしている写真とセットでプレゼントさせて頂きます。もし写真を希望されない場合は、その理由もお書き添え下さい。


1998.2.1

いよいよ明日から、郵便番号が7ケタになる。これで郵便配達のコストが削減されるらしいが、我が家は大パニック!!番号の自動変換ソフトなんか持ってないから、全部自分で調べなきゃイケナイのだ!(だって、年賀状も手書きだったもん)

住所録には、およそ280人。早速、郵便局から配られた「ぽすたるガイド」なるもので、調べていく。と言っても、私の場合、友達が関東か東海地方がほとんどだから、思ったほどの苦労は無かった。TVを見ながら3時間くらいで終わった。

暇つぶしにパラパラと「ぽすたるガイド」めくって、ビックリ!!「なんじゃこの住所は!!」

その奇怪な住所を持ち主は、京都府であった。さすが、京都。桃山井伊掃部東町や葭島金井戸町なんて、読みを知らなきゃパソコンで一発で出せないよぉ?!(今は一字ずつ入力)

さらに、問題は郵便番号の振り分け方だ!同じ町でも通りによって違うらしい。しかしその記述の仕方ったら!

<例>京都府上京区北町の場合

北町   602−8368

(上の下立売通天神道西入上る、上の下立売通御前西入、上の下立売通御前西入上る、上の下立売通御前西入2丁目、上の下立売御前西入2筋目、下長者町通御前西入、天神道上の下立売上る、天神道仁和寺街道下る、天神道下立売上る、天神道妙心寺道上る、天神道妙心寺道上る西入、仁和寺街道天神道西入下る、仁和寺街道東入下る、御前通上の下立売上る、御前通上の下立売上る西入、御前通上の下立売上る、御前通下長者町上る西入、御前通仁和寺街道下る西入、御前通妙心寺道上る西入、御前通西裏上の下立売上る、御前通西裏下立売上る)

北町   602−8392

(御前通五辻上る、御前通今出川上る、御前通今出川上る1丁目、御前通今出川上る2丁目、御前通今出川上る2丁目西入、御前通今出川上る2筋目、御前通今出川上る西入、御前通今出川上る東入、御前通今出川2丁目上る、御前通寺之内下る)

<BY ぽすたるガイド>(改行はそのまま)

おい、こらっ、郵便局!この二つの違いを素人にどう判断せいと言うんじゃっ!!できるかっ!!

P.S 京都にお友達がいなくて良かった。

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