2008.10.4 街をピンク色に染めて
10月は「乳がん制圧月間」です。
街並みや建物、待ち行く人のファッションが、ピンクリボンで彩られ、乳がんの早期発見、早期治療を呼びかけます。
恒例のイベントとなったピンクリボンフェスティバル「スマイルウォーク」は今年で6回目。
今回、私、総合司会を務めさせていただきました。
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乳がんは 『ごく早期に発見・治療』 ができれば、95%が治癒する病気と言われています。
しかし、日本では、女性の20人に1人が乳がんになり、年間1万人を超える方が亡くなっています。
関心が低いため、検診率も低く、気づいたときには手遅れになり、乳房や命を失うという女性が年々増え続けているのです。
そこで、ピンクリボン運動を始めたばかりの6年前は、まず『乳がんに対する知識を広めること』が必要だと考えられました。
多くの企業が枠を超えて協力し、運動の輪は広がり続け、今では「ピンクリボン=乳がん早期発見の啓蒙」と男女を問わず認知されるようになりました。
このウォーキングイベントも年々1000人単位で参加者が増え、なんと6回目の今年は6000人の参加者が、東京ミッドタウンに集結しました。
女性だけではなく、夫婦や家族、子供たちまで、みんなピンク色の物を身に着け、12キロ、6キロのコースを乳がんの検診をPRしながら街を歩きます。
参加者のみなさんと一緒に、ゲストパーソナリティの荻原次晴さん(スポーツジャーナリスト)、小谷実可子さん(スポーツジャーナリスト)、お母様を乳がんで亡くされた大野靖之さん(ミュージシャン)、そしてスター混声合唱団の山田邦子団長や仲間たちも歩きました。
「Dr.コトー」の漫画家の山田貴敏さんは12キロコースに挑戦したのですが、一番ボロボロになってゴールしました。
「普段ずっと仕事場にこもって漫画描いてるもんで、滅多に歩かないんですよ。この間万歩計をつけてみたら、1日80歩でした。」
さて、みんなが歩いているその頃、私は初めて乳がん検診を受けていました。
宮崎県から、ベテラン女性技師による乳がんの検診車がやってきて、事前に申し込んだ参加者が検診を受けられるということで、私も体験させていただいたのです。
検診方法は2種類。マンモグラフィーとエコー(超音波)検査です。
これがウワサのマンモグラフィー。
まずこの黒い台に自分の乳房を片方乗せると、上からフタのように厚い板が降りてきて、乳房を上下に押しつぶし、レントゲン撮影をします。
次は機械が回転し台が横向きになり、今度は左右から乳房を挟み、撮影します。
痛いとの評判が付きまとうマンモグラフィーですが、「へ?どこが?」と思っているうちに終わってしまいました。
技師の方に、
「もしかして、私みたいなうるさい女が『痛かった』と報告しないように、押しつぶすのを途中で止めてませんか?」
思わず失礼な質問をしてしまいましたが、怒らず「そんなことありませんよ。」と笑って許してくれました。
実は、マンモグラフィー検診の普及が伸び悩む背景には、「機械が足りない」、「どこで受ければ良いのか判らない」といったもの以上に、「技師の技術にバラつきがある」ということが指摘されています。
実際、「あまりの痛さにもう二度とやりたくない」という声をよく聞きましたが、遠慮せず丁寧に乳房を広げてもらえれば痛みはほとんど感じないのだということが判りました。
各医療機関でもマンモ技師の育成に力を入れ始めているそうです。
私たちスター混声合唱団では、ステージの収益を寄付していますが、患者さんやその家族だけではなく、医療の現場に携わる方々へも支援させていただきたいと考えています。
さて、そのスタコンが今回、特別ステージとして歌わせていただきました。
秋晴れの中、爽やかな風の吹くこの野外ステージで、「小さい秋みつけた」「赤とんぼ」など、秋の唱歌を歌わせていただきました。
恒例の「スタコンと『トモ』に歌いまショー」コーナーでは、6000人のお客さんと一緒に「紅葉」を輪唱です。
「♪秋の夕日に〜 照る山もみじ〜」
「♪秋の夕日に〜 照る山もみじ〜」
一汗かいたおかげか、みなさんイイ感じで身も心もほぐれていて、予想以上の大きな声歌声が聞こえました。
そして、カウンターテナーの米良美一さんが、「もののけ姫」を歌うと、六本木の杜に澄んだ歌声がこだまし、なんとも言えない神秘的な空気があたりを包みました。
途中私たちが恐る恐るバックコーラスをつとめたのですが、「足を引っ張っていた」とあるメンバーの小学生のお嬢さんに言われてしまいました。やっぱりか・・・(泣)
ラストはスター混声合唱団テーマソングとなった「手のひらを太陽に」。
「♪手のひらを太陽に透かしてみれば〜
真っ赤に流れる僕の血潮〜」
言葉通り、まぶしい太陽に向かって手をかざしながら歌うと、手のひらが透けて、血管が見えそうでした。
こんな風に太陽をあおいだのは、子供の頃以来です。
因みに、以前取材先で出会った風水の先生に、「あなたは血が通ってない。芯が氷だ。」と言われたことがあります。
名前も知らない先生でしたが、段々私も人並みになってきたと伝えたい気持ちでいっぱいです。
先生、どこかで見てくれてますか?
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自然を感じながらいろいろなことを考えながら過ごした一日でした。
歩き終え、芝生でくつろぐ参加者のみなさん、そして、乳がんとの苦しい闘いを続けているみなさんに、私たちの歌声が元気や勇気、癒しを届けることが出来たなら幸いです。
来年、もっともっと仲間を増やしてまた会いましょう。
2008.10.1 秋の部活動
いや、みなさん、読書の秋ですね。
私は二つの部活を掛け持ちし、なかなか忙しい日々を送っております。
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まず、『テレビ朝日・マンガ部』、始動!!
部長はS田ディレクターです。
番組放送直後のスタッフルームで、お気に入りマンガを薦めあいます。
原元 「部長!オススメ持って来ました!『少女マンガ』は大丈夫ですか?」
部長 「・・・、ここでは大きい声でお答えしにくいのですが」
原元 「『ゲイ』とか、大丈夫ですか?」
部長 「だから、今ちょっとここでは・・・。でも、ええ、『少女マンガ』も『同性愛』モノも、なんでも大丈夫です」
ここで、部員紹介。みなオススメ本を持参です。
S田部長に『T.E.ロレンス』をオススメする私
┃
上宮菜々子アナと『花とゆめ』
K松崎カメラマンと『ゴルゴ13』
私と『黒執事』
ところで、部長からは、伸たまき先生の『パーム』という作品をお借りしました。
なんと、私がオススメした神坂智子先生の『T.E.ロレンス』と、同時期(20年ほど前)に、同じ雑誌(「WING」)に連載されていた作品でした!
こんな偶然で、30分は盛り上がれました。
マンガ部サイコー!
しかし、その姿を見た上宮メンバーが、「私、全然詳しくないんで、准・部員で結構です・・・。」としり込みし始めました。
大丈夫!これからじっくり調教していくから!ついてきて!!
(ちなみに、上宮メンバーには『黒執事』はまだ早かったので、『エマ』からレッスンです。)
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そして、秋の夜長に、銀座のとある店に集結したメンバー、それは、
『日テレ・ガラスの仮面部』っ!!
私、Hさん、Rさん、Rちゃん、Uさん
「ガラスの仮面」最終回を大胆予測したり、セリフを日常生活にどのように盛り込ませられるのかを研究したり(例:カレーを食べて、「辛いと思わなかったもので」と言ってのける 他)、それぞれ30年にも及ぶ「ガラかめと歩んだ私の歴史」を語りました。
Hさん 「結局さあ、『紅天女』の芝居自体、面白いの?」
Uさん 「最近マヤより亜弓さんの方が人気出ちゃったから、作者が慌ててるんじゃないかな。」
Rちゃん 「最終回、やはり少女マンガとしては、マヤと真澄さんをくっつけないとマズイでしょう。」
Rさん 「『通り雨』の時のマヤの『少なくとも1回は台本読まなきゃ』ってセリフ、おかしいですよね。1回は誰でも読まなきゃ。」
私 「結局亜弓さんって、『ダンス』とか『器械体操』とか、形からしか入れないんだよね〜。」
ツッコミばかり入れておりますが、私たち、マジで「ガラスの仮面」の最終回を読むまでは死ねないほどファンですからっ!
ところで、私たちをこんなにも機嫌良く酔わせているのは、このお酒。
その名も、「紅天女」。
「ガラスの仮面」作者の美内すずえさんと神戸の蔵元とのコラボレーションだそうです。
わざわざこの日の部会のために、神戸から取り寄せ、店に持ち込みました。
口当たりも良く、お味はなかなか爽やかでした。
しかし・・・、
美内先生、お酒作っているヒマがあったら、一刻も早く続きを描いてくださいっ!
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