取材で日野市の実践女子大学に向かった時のことである。日野の辺りにロケバスが差し掛かった時、「多摩動物公園」の案内図が見えてきた。その時、私の目はそのすぐ下の「ある看板」に釘付けになってしまった!
「HOTEL 野猿」
・・・。
「野生の猿のように」ということですかぁ?
聞くところによると、この「HOTEL 野猿」、ずいぶん昔からあるそうで、とんねるずの「野猿」なんかよりもずうっと歴史が古いらしい。
もし利用したことが有る方いらっしゃいましたら、どんなモン(キー)だったか教えてください。
「名古屋の放送局でアナウンサーをやっています。」
当時こう答える私に、何人の人が「なんで東京の局でやらないの?」と訊いてきたことだろうか。
「そうですねえ、知らないと思いますけど、東京は倍率がものすごいんですよぉ。うふふ。」と笑顔で答える裏で、本当は、「てめえ、キー局(東京)の倍率知ってんのか?2000〜3000倍だよ!アタシの名古屋の局だってねえ、700倍の確率で入ったんだよ!700人に1人!!充分すげえ倍率闘って受かったんだよ!!」と心の中で叫んでいたのよ。
*
9年前の春、バブルの終焉期は女子アナブームの真っ只中でもあった。
「報道、スポーツ等の決定的な瞬間をこの目で見て、自分の言葉で伝えてみたい」という真剣なモノから「タレントのように下積みをするのはイヤだけど、局アナなら安定していてそれなりに社会的地位もありそう・・・」というチャラチャラしたものまで、志望動機は様々である。(しかし、青臭いマスコミ論を持っているヤツは門前払い)
面接会場に行けば、リクルートスーツなんて着ているヤツはどこにもいない。パンツスーツにスニーカーだの、赤、黄色、花柄だの個性主張のオンパレード!!まずここでカルチャーショック!(最初は紺を着ていた私も、次第にレモン色、モスグリーン、オレンジと・・・)
もちろんシャベリの方も、「ハイ、私は大学では○○サークルの部長をしており、友人からは責任感があるね、とか社交的だねなどと言われる事が多く・・・、高校生の時にはホームステイも経験し・・・(中略)、ということで人前で話すことが好きだと気づき、アナウンサーという道を選んでみようと決意したのです。」なんてのはいないね。(ちなみにこういう自己紹介は最悪であるので要注意)突然歌ったり踊ったり、落語始めたり、ポケットからマイクを取り出してこの状況を実況し出すようなヤツばっかりだからだ。(ただしこーいうタイプが受かるかどうかはまた別のお話である)
「新卒者(4年生大学卒業見込み)、年齢は25歳まで」というのが、ほとんど局の応募資格なので、極限られた期間しか試験を受けられない。4年生のときに受からなかった者は『新卒者の資格』を満たす為、就職浪人をしたり大学院に進み2年後にまた受け直す。(TBSアナの広重玲子さんも大学院に進み再挑戦した組らしい)
「さて、次の試験です。今から私が指差すモノをテーマに60秒でフリートークして下さい。では、テーマは『ハサミ』。原元美紀さんからどうぞ。はい、スタート!」考える間も充分与えられず60秒埋めるだけで必死なのに、そこに起承転結と個性を盛り込まねばならない・・・。
受かるアテなんて無い。どんなに勉強ができても、どんなに美人でスタイルがよくても受かるというモノではない。何千人もの受験生の中から2,3人、時には0ということだってある。(私はTBSが第一志望だったのに、その年だけ募集が無かったのであきらめた)ここまで来ると決め手は運だ。
「こんなに頑張ってるのに、どこがいけないんだろう・・・?」ほとんどの受験生が自分を責める。
私もそうだった。「途中までは受かるのに、なんで!?何がたりないの?」カレンダーに×をつけながら焦る。自分自身の存在を否定された気持ちだ。
そんな私の気持ちを軽くしてくれた人がいる。日本テレビの笛吹雅子アナウンサーである。
当時新人だった笛吹アナは、試験会場で受験生の受付をやっていた。100人程の受験生が面接の順番を待つ中、彼女は「アナウンサーに関する質問コーナー」を設け私たちをなごませてくれた。
受験生 「休みはあるんですか?」
笛吹アナ 「ほとんどありません。」
受験生 「お給料は?」
笛吹アナ 「うーん、実は結構良いです。」
など、気さくに答えてくれた。
そのうち、誰かが「この中で何人くらいが受かりますか?」と質問した。すると笛吹アナはちょっと黙り込み、「・・・。良くて1、2人。でも、もしかしたらいないかもしれません。」と答えた。
突然の厳しい答えに会場はシーンと静まり返ってしまった。そこで彼女は語りだした。
「みなさんの気持ちわかります。私も去年はそこに座ってましたから。
私は仲の良い友達と一緒にアナウンサー試験を受けていました。なかなか受からなくて、「なんでダメなんだろう。」といつも友達と悔し涙を流していました。
試験を受け始めて3ヵ月が経った頃、私はたまたま運良く日本テレビのアナウンサーに受かりました。
けれどその友達は受かりませんでした。結局彼女はどこにも決まらず、アナウンサーをあきらめてしまいました。私は彼女にどう接していいのか判らず、気まずいまま時が過ぎて行きました。
卒業が近づいた頃、彼女が私にこう話し掛けてきました。
『私はダメだったけどさ、私たちが努力したあの3ヶ月間って、これまでの人生で一番密度が濃かったよね。3ヶ月前の自分に比べて、ものすごい成長したよね。』
私たちの進む道は違ってしまいましたが、あの3ヶ月は私たちにとって自分の生き方を決める大事な時となっていたんです。
この会場にいるみなさん全員が合格するというのはやはり無理なことですが、受験の先輩として、終わった後に『あの数ヶ月間は自分の人生にとって密度が濃かった。それ以前の自分に比べてずいぶんと成長したなぁ』と思えるような過ごし方をして欲しいと思います。結果はどうなっても、きっと実になりますから。」
笛吹アナが受かったのは、決して「たまたま運良く」なんかではない。こうやって相手の心に訴えかけることができる人だからだ。こーいう人がアナウンサーになるんだなあ。私もこんな人になりたい。そして、もしアナウンサーになれなくても、この就職活動を通して、自分を成長させようと誓った。
その後私は名古屋のCBC中部日本放送というテレビ・ラジオ兼営の日本で最古の民放に採用が決まった。確か5次試験くらいまであっただろうか。母ちゃんに「あんた、『受かった』って電話あったよ。」と言われた時は、家の玄関で泣き崩れてしまった。
私はCBCの内定まで15社受けた。各局3次試験くらいまでの交通費は大抵自己負担、面接用や映りばえするカメラテスト用スーツなども長袖・半袖それぞれ用意し、アナウンサー試験の為に使ったお金は20万円程度。少ない方である。最後の最後に九州の局の2次募集で内定をもらった友人は40社受け、およそ60万円の出費だったそうだ。
*
私がアナウンサーになれるまでに、もう一人力になって下さった大事な方がいます。
それは、大学3年生の秋から通い始めたアナウンス学校の就職課の永井譲治先生です。
「試験では『なぜなぜ攻撃』を受けますよ。だからそれまでにしっかり自分を見つめ直すことが合格の秘訣なんです。」
最初はその言葉の意味が判らなかったが、一度面接を受けてみると、「なるほどこれか!」とすぐに実感した。
私 「教育問題に関心があります。」
面接官 「なんで?」
私 「えっと、学生の自分から見てもおかしいと思うところがいろいろとあって、そーいうことを取材して・・・。」
面接官 「なんで?」
私 「例えば、私の通った高校では・・・」
面接官 「じゃあ、アナウンサーにならないで、教師になればいいじゃない。なんでアナウンサーになりたいの?」
うっかり「ああ、そうですね。」と言いたくなる。ここまで自分を否定されまくると、「本当に自分はアナウンサーになりたかったのだろうか?」と自分で自分が判らなくなってくるのだ。なんだか新興宗教の自己啓発セミナーのようなノリだ。
でも、これ、わざわざいじわるでやってる訳ではない。アナウンサーの仕事は伝えること。つまり、何かを伝えるときに「自分がどう感じるのか」これが重要なのでる。
この「なぜなぜ攻撃」を通して、受験生の思考パターンがはっきりわかる。そしてその受験生が自分自身をどれだけ知っているのかも。
だからアナウンサー受験生は必ず試験の前に自分探しの旅に出る。心の中で。
「アナウンサー志望動機」「一番嬉しかったこと、腹が立ったこと」「趣味」「好きなモノ、嫌いなモノ」ありとあらゆるテーマで、「原元さん、なんでですか?」と根気良くつきあって下さり、、私が自分を見つめ直すことができたのはこの方のおかげです。
永井先生との出会いは、単に就職試験の為だけではなく、私の人生に深みを与えてくれました。
「いつか、笛吹アナのように誰かを励ませるようになりたい。いつか、永井先生に恩返しをしたい。」
その永井先生が15年間勤めていらしたアナウンス学校から独立されることになりました。
新しい学校の名前は「東京アナウンスセミナー」です。講師は永井先生がこれまで世に送り出した現役アナウンサー達。私もそこに名を連ねさせてもらえることになりました。いよいよ恩返しする番です!
アナウンサーになりたいという夢を持つ学生、社会人になったものの今でも夢を捨てられない方、人前で話すのが苦手という方、その人のカリキュラムに合わせた講座があり、講師がいます。アナウンサーや話すことに興味の有る方、ぜひのぞいてみてください。
東京アナウンスセミナー=http://www.jnhn.co.jp/
『女の子のお尻にアサリとシジミが噛み付きました。さあ、どうなるでしょう?』
取材先のお宅のお嬢ちゃん(小学1年生)になぞなぞを出されてしまった。真剣に考えたんだけど、難しい。単純に「痛い」じゃ答えにならないだろうしなあ・・・。うーん。
「アサリ」も「シジミ」も貝、そして「お尻」?・・・、そうだ!判ったぞ!!
「潮を吹くっ!!」
その場にいた主婦3人が引きつった顔で振り返り、「何てこと言うのよ!」とばかりににらみつけた。だってぇ、貝だって言うから・・・。
女の子だけが一人冷静に「ブーッ、違いまぁす。正解は、『かゆくなる。』貝貝(かいかい)だから。」
なんだよ、じゃあ別に「お尻」じゃなくてもいいんじゃんかっ!いや、「アサリ」と「アサリ」でも、「シジミ」と「ハマグリ」でも良いはずだっ!てゆーか、「女の子」じゃなくったって良いんじゃないかーっ!!
アタシだって、小学生のなぞなぞの答えがこんな下ネタッ!!のはずがないとは思ったんだけどね。
「予告に勝る本編はない」というのが映画の法則らしいが、今日から公開の「アンドリューNDR114」には騙されました!
泣けたっ!
予告のイメージ。
ロビン・ウィリアムス扮するちょっとどんくさい家事ロボットにちょっとした手違いで感情が芽生え、自分の主人である人間の女性を好きになってしまった・・・、という甘く切ないコメディ。
ところが、実はSF界の神様アイザック・アシモフの「バイセンテニアル・マン」が原作の、「永遠の命」「愛」をテーマにした深いお話でした。
(注:以下ネタばれ)
2005年、マーティン家に送られてきた家事ロボット、アンドリューは、ちょっとした事故により回路が故障、それがきっかけで本来プログラムされていないはずの感情・想像力が芽生えます。アンドリューの芸術的才能に気づいたマーティン家の家族は、彼を一個の家電ではなく、人間として扱います。
マーティン家の家族に愛され、彼は人間について学びはじめます。歴史、科学、でもアンドリューの一番の関心は人間の「心」でした。音楽を楽しみ、ユーモアを解する彼は、マーティン家での暮らしの中で人間としての様々な感情を覚えていきます。
しかし、人間の「心」を手に入れたアンドリューが次に願ったのは、人間からの「自由」でした。
「ご主人様、(私が時計を作って)自分で稼いだお金で、自由を買い取らせて下さい。」
それはこれまでのように誰からも命令されない「人間と対等の関係」です。
人間としての精神、自由を手に入れたアンドリューは、とうとう「肉体」を欲するようになりました。金属の体を脱ぎ捨て、、人工皮膚を身にまとったアンドリューは、笑顔でジョークを飛ばし、不快な時には顔をしかめる。いまやアンドリューを見てロボットだと気づく人は誰もいません。
そして、年月は流れ、自分を愛してくれたマーティン家の家族が一人また一人年を取りこの世を去っていきます。変わらないのはアンドリューだけ。彼はつぶやきました。
「私には涙がありません。この悲しみをどうやって表現したらよいのでしょうか?」
人間の心を持つアンドリューは、自分の気持ちが伝えられない苦しさに耐えられないのです。
そして彼は恋をしました。お相手はマーティン家の曾孫ポーシャでした。アンドリューは愛する女性に自分を人間の男として振り向いてもらう為、肉体的な「感覚」を望みました。食事をしたら味もわかる、悲しいときは涙も流れる、キスをしたら相手の唇の感触も・・・。
ポーシャと結ばれたアンドリューは、彼女の為にも周囲の人たちに自分たちのカップルを認めさせようと試みました。しかし、世界評議会で「人間として生きることを望みながらも永遠の頭脳と命を持つアンドリューの存在は人間に混乱をもたらす」と否決されてしまいました。
「なぜ?あなた方人間は私が開発した人工臓器によって生きている。私とどこが違うのだ?」
法的に認められなくとも自分たちの愛を貫くアンドリューとポーシャ、しかしそんな二人も時の流れには逆らえません。75歳の老婆になったポーシャは、20歳の体を維持するアンドリューに告げました。
「私はもうじき死ぬわ。」
「いやだ。君なしには生きていけない。」
これ以上愛する人を見送る悲しみに耐えられないアンドリューは、最後の選択をします。
「私と人間との違いは何だ?私の脳が不死身だということだ。ロボットとして永遠に生きるくらいなら、人間として死ぬほうを選ぶよ!」
マーティン家とともに200年も生き続けたアンドリューが最後に望んだのは「死」。肉体と脳を代謝させ、人間のように自然に劣化させる手術を受けたのです。
彼を「人間として認める」という評定を待たず、アンドリューはポーシャに看取られ息を引き取りました。アンドリューなしには生きられないポーシャもまた看護ロボットに「命令」し、自分の生命維持装置を外させ、二人は天国に旅立ちました。
*
「銀河鉄道999」では人間が永遠の命を手に入れるため次々と機械の体を求めましたが、人間になろうとしたロボット、アンドリューが求めたのは「限りの有る生」でした。
G.W初日の29日に放送されるはずだったCX「スーパーニュース」、「みみより@ホーム!」の「下北沢珍道中!」の巻が、5回目の放送延期を乗り越え、今日やっと放送されました。(毎回ビデオをセットして待ってて下さった皆さん、本当にありがとね。)
今回は、なんとコント赤信号で一斉を風靡した赤信号劇団の小宮孝泰さんが特別ゲスト!!
芝居の街ここ下北沢で初舞台を踏んでから11年という小宮さんの通った懐かしいお店から驚きの最新激安店まで、笑いいっぱい腹いっぱいの楽しい珍道中が始まりました。
*
まず最初に訪れたのが、古着ショップ「スタイル」。
子供服からフォーマルドレスまで、3,000点の品揃えを誇るこのお店では、服の値段は持ち込んできた人がつけるというユニークなシステムをとっています。アイビージャケット4,000円、リーバイスのジーンズが800円、更にはブランド物のスーツ4点セットが3,000円と、破格の値段!ジーンズのリメイクもやっているんですよ。
さあここでお買い物タイム!私は5,600円で流行りのリメイク・スカートを作ってもらいました。フリンジがポイントです!
ニットパーカー800円、リメイク・スカート5,600円、合計6,400円!
小宮さんは、帽子1,500円、皮ベスト2,500円、シャツ1,500円、ジーンズ800円、合計6,300円でした!(4点も買ったのにすごい!)
「試着ターイム!」の掛け声で選んだ服に早変わりするはずが、私のポーズがワンテンポずれるので、小宮さんに「遅いんだよ!」とどつかれてしまった。きゃっ、嬉し。いや、最近TVでどつかれることがなかったので、バラエティーやってた若い頃を思い出して・・・。
お次は、小宮さんが一度入ってみたかったと言う、安いと評判の20年前から続くステーキ屋さん「ふらんす亭」!
にんにく醤油ベースのオリジナル・レモンソースがジューシーっ!!!
驚くのは味だけではないんです。このステーキにカレーライス・味噌汁・サラダが付いて800円なんです!!平日の昼間は学生でいっぱいだそうです。恐るべし下北沢・・・。
お腹もいっぱいになったところで、再びお買い物。和洋食器の価格破壊店、「陶幸WEST」を発見!!
値引率がメチャすごい!2,000円のワイングラス(ギリシャ製)が298円、3,000円のコーヒーカップが980円!!最低でも半額、有田焼なんか9割引きだっ!!
デッドストックになったものを大量に買い付けているので、こ〜んなに安くできるのだそうです。
もちろんここでもお買い物タイム!さあ、どちらが効率良くお買い物できるでしょうか?
原元 「あ〜、あの棚の一番上にあるシャンパングラス、欲しいけど、手が届かない・・・。」
小宮さん 「それ、背が小さいってことですか?」
原元 「うん、値段的には届くんだけど。」
小宮さん 「取ってやろうか。(手を伸ばす小宮さん)あ、俺も届かねぇや。」
私が選んだのは、陶器のビアカップ1個、シャンパングラス1個、お茶碗1個、サラダ用の取り皿2個、有田焼の器等9点で、18,200円が4,946円!!
小宮さんは、ギリシャ製ワイングラス2個、冷酒セット、デザート用カップ2個、箸置き2個等13点で、19,800円が4,874円!!!
原元 「小宮さん、お買い物上手なんですねぇ。」
小宮さん 「君は、一人モンって感じだね。」
原元 「?」
小宮さん 「食器1個ずつしか買わないから・・・。」
そして今度は話題のSHOP「ストーン・マーケット」へ!
入り口には滝は有るわ、噴水が飛び掛って来るわ、本物の水晶(3000万円相当!)がゴロゴロ転がっているわ、まるでジャングルクルーズかビッグサンダーマウンテンのようなノリだ。
ここで売っているのは、ネイティブアメリカンのストーンやシルバー等のアクセサリー。世界中から集められた300種類の天然石や「ビューティフルライフ」で話題になったドリームキャッチャーも売ってるよ!
私は淡いピンク色の半貴キャッツアイでハート型のオリジナル・イヤリングを作ってもらいました。600円!!
TVではカットされてしまったけど、小宮さんは皮ヒモにビーズをでオリジナル携帯ストラップを作ったんです。けれど・・・。
小宮さん 「どれを入れようかなあ?」
原元 「あ、コレなんか良いんじゃないですか?あと、コレ。あ、コレも。」
小宮さん 「よぉし、完成!!って、もー!君のせいで悪趣味なストラップになったじゃないかっ!!」
ウケ狙いで変なモンばっか選んでたら超グロテスクになってしまった・・・。小宮さんごめんね。でも、小宮さんも自分の名前のスペル間違えてたよ。
最後に発見したのは、ナイターを見ながら並ぶ行列!果たしてこの行列の先には・・・、激安焼肉屋「まる喜市場」!!
私たちも列に並んだのはいいのだが、しかしこのお店、入るときに一人800円の入場料を取るんです!
二人 「えっ!?激安店じゃないの?」
でも、メニューを見てビックリ!タン塩280円、骨付きカルビ320円、石焼ビビンバ320円!!
店長 「入場料を頂いているので、たくさん食べれば『お客さんが得をする』システムですよ。」
その言葉に乗せられ、つい29品も頼んでしまいました。さすがに食べきれず小宮さんのマネージャー氏にも手伝ってもらうハメに・・・。それでもデザートのアイスと杏仁豆腐はしっかりと食べる私に小宮さんもあきれてました。
小宮さん 「もぉ、こんなに頼んでぇ。ここは君が払ってね。」
原元 「え!?マジで?」
なんだかそーいうことになってしまい、恐々レジに向かう私。2万円用意して、ビクビクしていると・・・。
店長 「8,778円です。」
原元 「え〜っ!?一人3,000にもならないのぉ!?安いっ!!」
買い物いっぱい腹いっぱいの下北沢巡りでした。
最後に小宮さんには、「ボク、君といると自分の役回りがハッキリ判るよ。君がボケで、ボクつっこみ。」と言われました。
*
さてさて、下北沢を愛する小宮さんの出演するお芝居「星屑の町〜長崎慕情篇」が、5月26日(金)〜6月4日(日)まで、下北沢の本多劇場で上演されます。
ムード歌謡のコーラスグループ「山田修とハローナイツ」が主人公で、今回がシリーズ4作目。下北沢のスズナリ劇場での初演が口コミで評判になり、「山田修とハローナイツ」名義でCDデビューしたり、テレビドラマ版が作られるほどの大人気!
リーダー山田修には小宮孝泰さん、ボーカルにはホントに歌手デビューのキャリアを持つ太平サブローさん、そしてラサール石井さん、でんでんさん、村上ショージさんと、お名前を聞くだけで笑いがこみ上げてきそうな役者さんばかり。実際チラシを見るとみなさんなんともとぼけた表情なんですよね〜。
地方回りのコーラスグループが織り成す人生悲喜劇ということですが、思いっきり泣いて笑えそうです。
♪ほんとにほんとにほんとにほんとに大変だぁ〜近すぎちゃってどーしよーかわいくってどーしよー富士サファリパーク!!に行って参りました!
と言っても、着いたのは夜7時半。辺りは真っ暗。だってナイトサファリなんだもーんっ!!
動物たちって実は昼間はゴロゴロしてるでしょ。虎やライオンは夜行性なので、夜のほうが活発で面白いんだよねー。そこで、「夜の動物の生態を見てみよう!」と企画されたのである。
さあ、夜9時。グレたライオンがサングラスをかけてるみたいなこの超悪シュミバス(!)で、20名ほどの乗客を乗せ、夜のサファリパークへGOっ!
まず、バスガイドさんがみんなにナイトスコープを配る。望遠鏡みたいな形の暗視スコープだ。
「明るいところで見ますと、目がつぶれることがありますので、ご注意ください。」
と平然とすごいこと言ってのける。マジかよ、猛獣に襲われるよりこえーなー。
「さあ、まずは熊ゾーンです。ゲートをくぐりましたら、どうぞナイトスコープの電源を入れて見て下さい。」
ぎゃあ!!
電源を入れるや否や、悲鳴が起こる。真っ暗闇で気が付かなかったのだが、実は熊がバスに飛び掛っていたのだっ!!バスの横側は足元までガラス張りで、息がかかりそうなほどの距離!エサが欲しいのか、目もランランとしている。その気になればこのガラスも破れれるのではと思うと恐怖でチビリそうだった。
ガイドさんが続ける。「さ、先にもまだまだたくさん猛獣がいますよ。」
まッ暗闇なので、乗客乗員、妙な一体感である。未知の世界を慎重に進んでいくその様子は、ディズニーランドのジャングルクルーズのリアル版という感じだろうか。
次に到着したのは、ライオンゾーン!さすが百獣の王である。人間様を乗せたバスが来ても、通路に寝転がり、道を譲ろうともしない…。
小さくクラクションを鳴らしながら、ゆっくり近づいてライオンをどかそうとする運転手さんとライオンのにらみ合いに、なぜか我々も緊張し、口数が少なくなる。
振り返ると、仁王立ちして我々のバスを見送るライオンもいて、「もう来んじゃねーぞ。」と凄んでいる様だった。
ところで、バスはほとんどライトを点けずに進むし、我々はナイトスコープのレンズ分の視野しかない為、どこに動物がいるか見つけるのはなかなか困難だ。バスが進むに連れて、動物を発見した者は、ちゃんとみんなにも教えてあげるというルールが自然と出来上がっていた。いち早く見つけるとちょっとモテはやされたりして、なかなかい良い気分。非常に原始的だけど。
バスはこの後、トラ、ゾウ、キリン、ラクダ、シマウマ・・・と段々穏やかな動物のゾーンへと進んでいった。最初に猛獣責めでかまされたので段々かったるくなってきたが、無事に人間界に帰って来れて良かった。
野生動物の夜の生態を観察しにきたのだが、見られているのはどうやらこっちの方だという気がして、なんだか居心地が悪かったんだもん・・・。
−おまけー
「ネコの館」というネコとふれあいのできるゾーンが新設されたというので、ネコ好きの私としては行かないわけにはいかんだろう。
500円の入場料(制限時間30分)を払い洋館風の建物の中へ入ると、世界の珍しいネコがウジャウジャうろつきまわっている。
かっ、かわあいいいいいいいいいぅいいいいいいいいいいいいぇぉいっ!!
エサをやる以外は、抱っこしたり写真を撮ってもOK。気に入ったネコを見つけた人は、ソファでずうっと抱っこしてくつろいでいたりした。
最多9匹、現在は4匹も飼っている我が家だって「ネコの館」そのもののといった気もするが、他のネコを愛でるのもまたオツなもの、「ネコがどうすれば喜ぶのか、充分判ってるの。さ、可愛がらせてぇ!」とネコを追い掛け回す私。
にゃっ。
ぎゃあ!
引っ掛かれました・・・。
手から血を流し、従業員に手当てをしてもらいながら、「ネコちゃんの気持ちも尊重してあげてくださいね」と説教され、メンツかたなしであった。
大ちゃん、もう浮気はしないよ・・・。
最近何か事件が起きる度に、まず「犯人は少年だったりして」と思うことが多い。今回のバスジャック事件でもそんな考えが頭をよぎったら、本当にそうだった。
愛知の老夫婦殺傷事件の犯人も17歳。奇しくも17歳の犯行が立て続き、マスコミは「17歳に今何が!?」とやっきになる。
・・・前にもこんなことあった。なんだっけ。
そうだ、確か3年前、神戸で14歳の少年による連続殺人事件が起こり、日本を震撼させた時のことだ。同じ頃やはり14歳の少年による殺人事件が数件起き、マスコミはこぞって「14歳に今何が!?」と彼らの行動、環境、時代背景などをありとあらゆる分野の専門家に分析させ、彼らがどんなことを考え、どんなことに喜び悩むのか知ろうと必死だった。
ちょっと待てよ。あの頃の14歳が3年経ったら・・・、17歳じゃないか!
勿論マンガでもあるまいし、彼らが共通する何らかの力によって人を殺すよう狩り立てられているなどとは思いもしない。
ただし、「自分と同世代の人間が誰かを殺したんだ」ということは、当時子供たちの心に何らかの影響を与えていることは間違いないだろうとは思う。
その時に、「ボクだってやれるんだ」「殺すってどんなことか知りたい」という潜在意識を持たせてしまうか、「決して許されないことなんだ」という考えに導いてやれるのかは周りのオトナ達にかかっていると思う。
3年前のあの時、あるニュース番組で、「どうして人を殺してはいけないのですか?」という少年の問いにオトナたちは沈黙してしまった。あの瞬間は少年たちをどちらに導けるのか、大事な一瞬だったのに・・・。もしかしたらあの時、「なぁんだ。殺してはいけない理由って無いんじゃないか」と思ってしまった少年たちがいるかもしれない。
しかし、情けないことにTVで見ていた私もそのオトナと一緒だった。「悲しむからダメ」「自分だって誰かに殺されるのはイヤでしょう?」「生まれてくるってことは大変なことなんだから・・・」幼稚で陳腐な言葉ばかりが頭の中を飛び回る。
価値観のかけ離れた彼らを納得させられる言葉を見つけられなかった。
私だって自分や自分の大切な何かを守る為には誰かを・・・っと思う一瞬があるかもしれない。けれども彼らと私とでは「人を傷つけても守りたいモノ」が違う・・・!?いや、私にとっては些細なコトでも、彼らには人の命より重いコトなのかもしれない・・・。
以来3年間、私はその言葉(答え)を真実の中にずっと探し続けています。
*